ルパンさんのアンプラグド

f0107724_9411863.jpg前回に続き、依存症の話です。
このあいだ依存症について書き込んだこともあり、昨日はつかのま時間ができたので、「アディクションから学ぶ新しい関係 〜子どもとアルコール家族〜」というブックレット改訂に向けた校正をしていた。
これは一昨年の秋、金沢で開かれたアディクションセミナーでの講演録なのだが、かなり急場でまとめたので、発刊した後、誤字脱字誤りがみつかり、近日、改訂版を出す。

そこでも語っていることだけど、TEENSPOSTのプログラムには、子ども問題、思春期問題、家族問題の解決のなかで依存症回復の視点がたくさん活かされている。
「依存症」という病の病巣は知れば知るほど根が深く、特に家族では子どもという存在が一番とばっちりを食らう。
虐待の背景にも「依存症問題」は必ずと言っていいほど存在するし、そこに育つ子どもたちは、感情、自己信頼、表現力…さまざまなあるがままの力を奪われる。
なにが困るって、そういうありのままの自分を語らないと、内面の成長が止まってしまうのだ。

一方、この依存症という病は回復に向かうときには、それまでさまざまに傷つけ壊してきた関係を取り戻していく。
それは本人だけでなく、家族も、支援者も、一緒になって、平和なコミュニティを作り出していく。

そこで何より希望を与えてくれるのは、回復者の姿だ。
その人が依存症という病によって、自分や他者をあやめ、どんなに関係を断ち切ってきたとしても、ゆたかに生き直せるということを生き証人として伝えてくれるのだ。

TEENSPOSTスタジオ悠のプログラムには、そういう回復者がたくさん力を貸してくれている。
その中でも、もう5年以上にもわたって、毎月第一土曜日の午前中にスタジオ悠に足を運んでくれる回復者ルパンさんについて話したい。

ルパンさんは六年前のTEENSPOSTのイベントでメッセージをしてくれた帰りがけに、「どうか私を使ってください。役立ててください」と過分な言葉をくださった。
知る人ぞ知る横浜では回復歴最長の有名な酒害相談カウンセラーだ。
そのルパンさんの有り難い言葉を受けてスタートしたのが、12ステップセミナー「アンプラグド」だ。
ルパンさんの存在を知る人からは、「TEENSPOSTは、どうしてルパンさんに毎月きてもらえるのか?」と質問を受けることもよくある。

ルパンさんは、毎回、自分自身の歩いてきた道を誠実に語り伝えてくれる。
私たちの悩みや苦しみに、すべて自分自身の体験を通してレスポンスしてくれる。
参加者には、アルコールだけでなく、仕事依存、ネット依存、摂食障害、ひきこもり、その本人、その家族、友人、支援者…さまざまな人が耳を傾け、自分を語る「学び合いのコミュニティ」だ。

このGW初日、5/2(土)10:30〜、しがらみや束縛を解き、素の自分、ただの私、そう、アンプラグドな自分を取り戻しませんか。
ゆたかな空間をご一緒に。
ぜひお待ちしています。

終了後、お弁当を持ってスタジオ悠のすぐそばのせりがや公園の散策もいいし、新緑を眺めつつ、公園内の国際版画美術館の喫茶店もおすすめ。
そして、なによりも忘れちゃならない身近な自然とは、この“私自身”です。
写真は、新緑美しい自宅近くの河原。
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by teenspost | 2009-04-28 09:51 | ♪スタジオ悠々日記