STREET PEOPLE

f0107724_13432375.jpg久々にドキドキと胸を鳴らす、真実味のある写真集をみた。

写真集「STREET PEOPLE 路上に生きる85人」
高松英昭写真集 太郎次郎社=刊

1991年にロンドンで生まれ、日本では2003年9月に創刊された「ビッグ・イシュー日本版」というホームレスの人だけが路上で販売し、自立生活支援資金としている雑誌がある。

自立とは自らの力で生活を立てているという“自覚”と“誇り”ではないかという考えの元に、市民が市民をサポートする“敗者復活”応援事業(社会とのつながりを回復できる生活自立、就業トレーニング、生きる喜びを感じられるスポーツ・文化活動)を行うNPOビッグイシュー基金の活動の一環だ。

ここに登場する人々は、その販売員たち。
そう、いわゆるホームレスの人々の写真集なんだけど、その中には、この雑誌の販売を介して、時には女子高生の進学相談や若者の恋の悩みまで相談にのるストリート・カウンセラーもいる。

そもそも人は絶望や孤独や苦悩の淵にいるときに、ええかっこしいの人や四角四面な人に相談しようとは思わないものである。
あの人、なんかちょっと、はずれてない? みたいな人で、以前どこかで会ったような、温ったかそうな真実味のある人のところへ寄っていくだろう。

f0107724_1651734.jpgここに登場する85人のそれぞれの表情は、ドキドキするくらい魅力的だったり、温かく優しかったり、でも一癖二癖ありそうだったり、そういやしばらく会っていない“あの人”に似ていたり、ほんとうに“あの人”じゃないかと何度も確かめて懐かしんでみたり・・・いろんな物語が湧き出てくる、こんな面白い写真集はちとない。
そんでもって、読後は、なんだか自由な解き放たれた愛おしい気持ちになった。

ちなみに、装丁デザインは昨年「ポールさんと学ぼう! 暴力から自由になる10ステップ」「メーキング・ザ・ピース」「非暴力ピアプログラム」3冊でお世話になった新藤岳史さんだった。
6月1日から全国の路上で、先行販売されたそうだが、全国の書店には本日並ぶらしい。
by teenspost | 2009-07-01 13:43 | ♪徒然Sawanism