レイコ雛のひなまつり

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♪ 今日は楽しいひなまつり〜

私の大好きな“レイコ雛”を紹介する。

レイコ雛と初めて会ったのはもう十五年前の、横浜市中区の市民大学の「2001年の家族たちへ」と題された家族セミナーだった。
参加者だったレイコ雛が、なぜ私のことを知ったかというと、その半年ほど前にレイコ雛の息子が通う小学校でPTAの講演会があり、そこで私が話した内容を「学校だより」で読んだ当時4年生だった息子がすすめたのだという。

レイコ雛は、それからスタジオ悠のプログラムに参加し、子ども時代からの出来事をいろいろ聴かせてくれた。
アルコール家族でたいへんな子ども時代を過ごし、思春期には周囲の大人を困らせたレイコ雛だが、その心の中には無邪気で可愛くて繊細で傷つきやすい女の子が棲んでいるようだった。
レイコ雛が子ども時代の悲しみやさびしさを語る度に、その愛らしい女の子の顔が見えてきた。

いわゆる“問題児タイプ”というのは、大人から見れば“問題児”だが、子どもから言えば“犠牲者”であり、家族の中で最もまっとうで感受性豊かで繊細な子どもが担う役割だ。

ある日、レイコ雛は、「あたしね、子どもの頃、お雛様が欲しかったんだけど、ウチが貧乏だったから、買ってもらえなくてさ、だからね、このあいだ、お姉ちゃんと2人でお雛様になってみた」と、そのときの写真を持って来て見せてくれた。
カツラも衣装も手作りで、しっかりとメイクもほどこされている見事なコスプレだ。

それ以来、私はその写真をオフィスの机に大切にしまい、落ち込むことがあるといつでも取り出しては眺め、心を慰めた。
それがこの“レイコ雛”だ。

そうね、“レイコ雛”よ。子ども時代には戻れなくても、幸せな子ども時代はいつからでもやり直せるんだ!

レイコ雛は、息子が中学生になると高齢者の介護ヘルパーの仕事をやりはじめ、先日、勤続十年を表彰されたそうだ。
「十年続いた仕事はこれが初めてだよ」と笑うレイコ雛だが、レイコ雛の仕事ぶりは素晴らしい。

7年ほど前に偶然にもエプロン姿で自転車に乗って仕事に行くレイコ雛と出張先の道端でばったり会ったことがあったけど、そのときのレイコ雛はキリットしてほんとカッコ良かった。

誰にも真似できない仕事をしているんだろうと思った。
実際、誰も担当できない問題児(?)の高齢者や機能不全家族のヘルパーは、レイコ雛にしかできない天職だ。

ACの回復とは、他者を心からほんとうに助けられる人になることだと私は思う。
そのためには自分の心の中の雛を救って可愛がって育てなければならない。

レイコ雛は今日、仕事の休みを取って近隣の保健所で、家族問題に心を痛める人たちに、自分のメッセージ(体験談)を届けにいっている。

f0107724_20322271.jpg今日は、“レイコ雛”とひなまつりのお祝いをしよう。

♪あかりをつけましょ ぼんぼりに
お花をあげましょ 桃の花〜
五人囃子の笛太鼓 今日はたのしい雛祭り〜
by teenspost | 2010-03-03 17:27 | ♪徒然Sawanism