振り払うことがままならないものに対しても

この土日、町田は恒例のエイサー祭で賑わっていた。
初めて沖縄市から園田青年会がやってきたときから、はや10年は過ぎ、年々、参加団体も増え、今年は中心街5カ所で2日間エイサーが繰り広げられ、どこも観客は黒山の人だかりの大盛況。
そりゃあねー、一度魅せられたら最後、吸い寄せられちゃいますワ。
今年は、池原(いちばる)青年会の登場だ。
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なんなんだろう、この沖縄からやってくる十代後半から二十代前半の若者たちの音というのは。
頭からつま先から魂から毛穴まで全存在に染み渡る。

世界各地で癒しの儀式や除霊に太鼓は使われるけれど、邪気とか病気とか、思いがけなく侵入してくるのに振り払うことがままならないものに対しても、思春期の若者たちが叩きだす太鼓の響きというのは、崇高な怒りの表現とでもいったらいいのか、“霊力”という大いなる力をもっている。

2日間の響きが止んだ街には、長く続いた猛暑も吹き飛ばされたのか、急に秋の気配が漂っていた。

祭りの片付けがはじまる片隅の糸満ファーマーズの出店で、「ニガナ」「ウリズン」といった沖縄野菜を買い求めているとき、ふと脇に目をやれば、沖縄の基地問題の資料がしっかりと並べられている。

その時、どこかで指笛が鳴ったような気がして、あの「唐船ドーイ」の太鼓のリズムが若者たちのかけ声とともに、体の芯から再び鳴り響いてきた。いつまでも、いつまでも。


by teenspost | 2010-09-16 20:47 | ♪徒然Sawanism