2010年 10月 13日
地の底から救出する作業
このところ、男の子たちの事件が続いているなあ…と思っていたところ、TVでは朝からチリのサンホセ鉱山の実況中継だ。
地の底の長い闇夜から男たちが救われていく。
そして、家族に出迎えられていく。
その様子をぼんやりと眺めつつ、中3男子のホームレス襲撃、29歳青年の父親刺殺、中2男子による教師3人集団暴行…刻々と変わるネットニュースの見出しが再び脳裏に浮かんだ。
ついでに、オバマの臨界前核実験もだ。
パワーゲームによって傷ついたものが、生きることの恐れ、将来への恐れ、家族/仲間への恐れから、自分を傷つけたものと同じように力を行使するとき暴力は繰り返される。
不要な恐れを抱く者は、自分が恐れられていることを知らない。
そうして暴力によって傷ついた者が、力を奪い返して切り抜けようと加害者になる。
あるいは、女性や弱者や自分自身を犠牲にしながら現実回避する…
そんな切り抜け方しかないとしたら、哀しすぎる。
パワーゲームの連鎖から「切り抜けるだけじゃなく、先駆けよう!」「専門家はパワーを持たない者の中にいる」と非暴力を伝えた米国のオークランド・メンズプロジェトのように、男たちが男を救う暴力予防=非暴力プログラムが必要だ。
でも、そんなジャパン・メンズプロジェクトの出現を待っている余裕はない、と始めた非暴力SPAプログラム。
今年も、北海道〜沖縄まで、小、中、高校、専門学校を巡る。
暴力の構造を理解すれば、そのことに責任はなくても、それに対して自分はどうするかということに責任をもつことができる。
選択ができるようになる。
自己信頼が生まれる。
それが暴力から自由になるということだろう。
5年前、名古屋での参加者の一人の女性が「非暴力とは、誰もが持っている美しい力なんだ」と言葉にしてくれた。
そう、この非暴力SPAプログラムは、一握りの政治家や活動家や宗教家が大上段で構えるものじゃなくて、私たち誰もが日々の暮らしの中でできるもの。
考えるものというよりも、人と分かち合うもの、自分自身で他者と共に“地の底から救出する作業”なのだ。
////////降りていく生き方と若者たち --26歳の新しい生き方--
べてるに生まれ育って…人と喜びでつながる社会起業////////////
10月16日(土) 13:30〜16:30
@町田市文学館ことばらんど
すごーく、楽しみ♪
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by teenspost
| 2010-10-13 21:11
| ♪徒然Sawanism