ピアサポートについての備忘録

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今年は渡り鳥の数が少なく、鳥たちが例年のように木の実を食べにこないという話を耳にした。
繊細な感受性として例えられるカナリアのように、生き残るための危険を察知する鳥の感性は計り知れないものがある。

ふと、ピアサポートについて、昔、ある人から聴いた言葉を思い出す。

渡り鳥が長い旅をするときには、仲間と一緒に飛ぶ。
先頭を飛ぶ鳥にかかる風圧は強く、だが、その先頭の鳥のななめ後ろには上昇気流が生まれるため,その後ろに飛ぶ鳥はラクに飛べる。
こうして、自然と先頭を頂点とするV字を描いて飛ぶ。

だが、長い間、風圧を受け続ける先頭の鳥はダメージが大きく、時折、後ろに移り、別の鳥と代わる代わる交代する。
後ろの鳥は、鳴き声で先頭の鳥を励ます。

その中の一羽が病気やケガで編隊から脱落すると、仲間の二羽が付き添って地上に降りることもある。
その後、群れに戻るか、独自の編隊を作って、元のグループに追いつく。

その間、他の鳥たちは、仲間がいつでも戻れるように、いつもと変わりなく飛び続けるのだと。


ピアサポートとは、「なんでも皆で一緒に考えて、なんでも皆で一緒にやること」と思い込んでいる人がいる。
それは、よくありがちな誤解だ。

渡り鳥だって、横並びに飛びはしない。

いつも一緒に横並びでやるのは、「ピアプレッシャー」というものだ。
引き受けもせず,引きもせず、同調圧力の一員として、ぶらさがるだけだ。
時に、群れを離れるものに風圧以上の内部圧力や排除圧力をかけることもある。


ピアサポートのなかでは、先頭を切るものが必ず必要だ。
そして、その脇につくもの、最後列に続くもの、それぞれに代わる代わる担う役割がある。

それぞれの役割を担ってこそ、一人の力を超えた、“一緒に”存在する者同士の力が生まれる。

ドント フォーゲット! なのだ。
by teenspost | 2012-01-23 21:32 | ♪徒然Sawanism