アスタマニャーナの磁場力

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北アメリカ大陸と南アメリカ大陸に橋のようにつらなる中米諸国、ニカラグア、グアテマラ、パナマ、ホンジュラス、ドミニカ、エルサルバドルから母子保健担当のナース10名がやってきた。
リクエストは、「非暴力プログラム」「アサーティブコミユニケーション・トレーニング」「セルフケア」。

今回は、1日目はJICA東京、2日目はスタジオ悠でのワークショップ…と2日間のプログラムを組み立て、この研修に向けて、スペイン語の教材が完成したのは、3日前のことだった。





スペイン語の翻訳をしてくれたのは六月に南米の支援者研修で通訳をしてくれたIさん。
アルゼンチン育ちの沖縄女性で、沖縄県看護協会の海外担当コーディネーターであり、いまは、本島北部のヤンバルでドラゴンフルーツの収穫(!)にも精を出しているという。

アサーティブでお馴染みの攻撃タイプの「ギャオス」がそのまま「Gyaos!」なのが面白い。
スペイン語は感情をあらわす言葉が豊富にある。
彼女の人柄も加わり、準備段階から仕事がどんどん前に拓けていく。

また、今回、通訳コーディネーターで同行したTさんは、日本人の両親を持ち、メキシコ生まれのコスタリカ育ちで、兄弟喧嘩は日本語とスペイン語でしてきたという。
各国で仕事をしてきて、「日本人とは結婚しないと思っていたのに、世界中いろんなところへ行ったけれど、夫の傍が一番良い」と結婚して以来20年沖縄に住んでいる、とーーーーーーーーーってもニュートラルなステキな女性。

f0107724_164591.jpgそこへ、明るく温かい中米のナースが10名だもの。
こんなにスンバらしいサポートを得つつ、言葉の壁などまったく感じぬまま、ワークショップは生きもののように自由に成長し、コーディネートしているこちらがどんどんエンパワされていくのである。

だが、母子保健というのは、時代と社会のひずみがもっとも影響するところで、今回の研修に先立って各国の現場レポートを読むと、各国の母子保健の現状は、圧倒されるような厳しい現実がある。

昼食を用意してくれた福祉レストラン杜舞人で、各国の精神保健や福祉状況を語る一人ひとりの表情からも日常の困難さが伝わってくる。

f0107724_17375827.jpgそれでも、彼女たちは歌う、演じる、描く…といったワークを心から楽しみ、ユニークに表現し、「私の心の中の少女が元気を出し始めたわ」とニコニコ微笑む。
温かいハートと情緒の言葉は、異質なものをつなげ、すべてを超える力になる。

2日目の最後の会場となった恒例の勝楽寺で、10名の中米ナースに向かって、
「みなさんは、私自身の研修のために、遠路はるばる、ここにやってきてくれたのですか?」と冗談を言って大笑いした。

でも、それは冗談ではなくて、このパワフルな磁場の力は、確かに私の胸を揺さぶり、勇気づけてくれた。

アスタマニャーナ! また明日! 明日は明日の風が吹く。
by teenspost | 2012-09-14 17:39 | ♪徒然Sawanism