「真珠の首飾」 あらためて、今わたしたちにできることから

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あなたが若者と言われた頃、(もし、今そうならば、今現在)、あなたの「若さの可能性」を認め、あなたの考えを尊重した人は誰だろう?





身近なところで「若さへの可能性」を尊重し、応援しているのは誰だろう?

過去にできあがったものの維持より、次の世代にむけた最善の利益を考えて今を生きるとは、どういうことだろう?


若者たちはいつも時代を変革してきた。
若いということは、何かを創造する時に、既にできあがったものに囚われたり、いったんそれらを壊す作業が少ないので、次の世代に続く新しい流れを生み出せるものだ。

十代で結成した音楽バンドの歌は、数え切れないほどある。(いまや70歳となるビートルズだって結成は10代だ)
世間の常識をくつがえしてきた世界中の社会変革運動。
マイノリティの文化を世に継ぐ仕事、たとえば、19歳でアイヌ神謡集を遺した知里幸恵。

にもかかわらず、若いというだけで、尊重されないことがある。女性というだけで、ある人種であるというだけで…プレッシャーを受けたり、尊重されないことがある。


ベアテ・ゴードンというウイーン生まれの有名ピアニストを父に持つユダヤ系女性は、十代を日本で暮らし、第二次大戦終戦直後のクリスマスに22歳で日本にやってきた。

新憲法に女性の権利を注ぎ込み、女性の参政権も婚姻(離婚)の自由も教育の機会均等も認められなかった戦前社会の女性たちを解放し、男女平等を法制化するきっかけをつくった人である。

それによって、その後に生まれた女性たちは、当たり前のことを当たり前にすることができるようになった。
この当たり前というのが「権利」である。

日常の中に当たり前のものが存在するということは、それがなくなるときには違和感を抱いたとしても、存在自体は「空気」のように意識しないでいることがあるものだ。

昨年暮に89歳で亡くなられたベアテさんは、長い間その重要な任務についていたことを公言しなかったという。
《20代の若い女性が書いたといったら、それだけで否定する人たちがいるだろうから》と。


ベアテさんはその後、米国で結婚し、子育てしながら、アジアの芸能文化を米国に広めるアートディレクターとして活躍する。

「国と国とが友好関係になるためには、偉い政治家が行き来してもあまり効果はない。庶民レベルの人たちが行き来してこそ、理解が深まる。それは言葉の壁がない民族芸能はうってつけだ。」

「文化交流と言う民間外交は、即効性はないが、確実に国と国との平和の橋となるだろう。」

自伝『1945年のクリスマス』より



今月末、桜もほころぶ季節に、年度の最後を飾る集い「330サンクス夜楽校ライブ」を開催する。

若き日のオノ・ヨーコ、棟方志功やジャズミュージシャンの山下洋輔、日野皓正を支援し、アジア伝統芸能を広めることで平和づくりに寄与したベアテ・ゴードンのドキュメンタリー映画「ベアテのニッポン大好き、アジア大好き」を上映する。(40分)

さらに、22歳のベアテ・ゴードンが日本国憲法に女性の権利を起草したときの演劇「真珠の首飾」を演劇ワークショップでつくりあげ、ダイジェスト上演する。

インド舞踊、音楽ライブを含めた2時間の盛り沢山なまさに「夜楽校 YAGAKU」である。

なお、チケット収益は全額、被災地の思春期支援事業へ寄付するチャリティ。
参加して楽しむだけで、被災地の子どもたちの支援につながる。

また、当日、来られない方もチャリティ・チケット購入が支援となる。
ネットからの申込も受付中。詳細・申込>>>こちらから

当日13:00からは演劇「真珠の首飾」をつくりあげる演劇ワークショップ一日体験もあり、演劇はじめて!という方も是非おいでください。

3.11から二年を迎える中で、いま私たちにできることを一つひとつ丁寧に、人と人との関係の中で楽しく苦労して創り上げていきたい。


by teenspost | 2013-03-10 09:42 | ♪徒然Sawanism