演劇ワークショップはみんなのもの! 共に創り表現するステージを!  ★冠地情×八卷香織トーク

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4月2日は「世界自閉症啓発デー」(4/2〜4/8は発達障害啓発週間)
LIGHT IT UP BLUE on WARM BLUE DAY!
Photo: 沖縄伊江島から望む朝日

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すべての人に表現するステージを!  ★冠地×八巻トーク
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八巻 冠地さんが演劇ワークショップに初めて参加したのはいつですか?

冠地 中学生の時です。母親に連れられて、最初は2時間のワークショップでした。でも、そのときは、あまり心に残らなかった。

八巻 お母さんも演劇に関心があったの?

冠地 はい、むしろ、母の方が自分が好きで楽しくてやってましたよ。

八巻 あー、そういうのいいですよね。子どものために何がいいでしょうか、じゃなくて、母親自身が好きなことを楽しんじゃう、と。

f0107724_18411037.png冠地 そう、そうなんです。その後、高校生になって、今度は24時間の宿泊演劇ワークショップに参加する機会があって、これがもう衝撃的でした。

八巻 2時間じゃダメだったけど、24時間でズドンときたわけね。

冠地 そう、その演劇づくりを通じて、プロセスを味わったんです。2時間じゃそれは難しかったけど、長時間、年齢も立場も異なる大人にまじって、夜まで共になにかを創造するという体験は、プロセスを味わうことでした。そういうの学校生活ではないでしょ。たぶん同年齢の集団では、僕は味わえなかったと思います。

八巻 やっぱり演劇づくりの醍醐味はプロセスを味わうことですよね。十代の冠地さんにとって、ほんとうに大きな体験だったのですね。

冠地 しかも、そのとき師匠の大多和勇先生(演劇企画「くすのき」主宰)は、僕にチャンスをくれたのです。僕に演出をさせてくれたんです。

八巻 それは、すごい。当時の冠地さんは「発達障害」という言葉はもちろん得ていないわけですよね。

冠地 はい、もちろん。

f0107724_18415373.png八巻 生き難さに名前がつかないまま、苦悩していた思春期に、自分をそのまま表現できるチャンスを得たのは大きかったですね。大人でも子どもでも、一度「あの人はできないだろう」というラベリングをされると、チャンスを与えられない。子ども、若者、女性…弱者、少数者というのは、いろんな意味で表現の機会を奪われます。各地の学校を巡って、演劇手法でワークショップをやると、前に出て演じてくれた生徒に対して、「まさかあんなに表現力があるなんて、思わなかった!」と周囲が驚くことがあるんですが、そのことに驚いてしまう。

冠地 学校では、演劇というと、セリフ覚えたり、決められたことに従わなければならないんだけど、なにもないところから、即興でつくりあげていく演劇ワークショップの自由さ、僕にとって、それはもう、思春期に体験した凄まじいまでのカタルシスだでした。大多和勇先生には、本当に感謝、感謝です。

八巻 私自身、米国やフィリピンで非暴力の活動をする海外の子ども若者支援NPOに出会い、国境を越えて音楽、美術を含む演劇でエンパワメントする実践にワクワクしました。冠地さんは「僕の原点は演劇表現ワークショップ」と言うけれど、その当時から思っていたわけではないでしょう

冠地 そりゃあ、そうですよ。高校時代の演劇体験も、その後、母と一緒にやることに抵抗も出てきて、一旦離れていくわけです。で、その後の紆余曲折を経て、イイトコサガシを立ち上げ、今年で7年になるんですが、仲間と試行錯誤をかさねて自分のスタイルでワークショップをつくってくる中で、この4年くらいかな、その影響と意味に気づくようになったのは。あれから25年の月日が経過して…感慨深い今日この頃です。

八巻 ティーンズポストも25年目を迎えたのですが、冠地情の演劇元年と重なりますね。このゴールデンウィークは十代からシニアまで年齢も性別もさまざまな参加者と、創造のプロセスを思い切り楽しんで、多彩な表現を開花させたいですね。

冠地 皆さん、ぜひ参加して下さい!

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演劇ワークショップ 心の温泉SPA★GW特別企画
4月29日(祝)-4月30日 待望の2days
詳細・申込は>>>こちらから(または、上のポスターをクリックしてください)


ひとの悩みの多くは、コミュニケーションの問題だ。
子どもも大人もコミュニケーションに心を悩ます。

断れない、頼めない、指摘できない…ないない尽くしの先に、なにより困っちゃうのは、うれしい、ありがとう、たのしい、という温かな気持ちを心から分かち合えなくなることだ。

ねじれたり、からんだり、フリーズしたり。
この負の無限ループにハマると、心の壁は厚くなり、トゲトゲした空気が関係を軋ませる。
これが自分に向く暴力、外に向く暴力のはじまりだというのに。

自分の気持ちを抑えるトレーニングは求めなくてもあちこちで日常的に行われているが、自分を表現する機会は減っている。

東京都成人発達障害当事者会の「イイトコサガシ」を主宰する冠地情さんは、関係性の貧困からあぶり出される《生き難さ》を「機会喪失障害」と呼んでいる。

「できない」ことが問題なのではない。
機会を失うことが、大きな障害なのだ。

だから、多様な表現を試すステージが必要なのだ。

昨年に引き続き、今年も、冠地さんと演劇ワークショップをする。
幸運にも会場が2日間確保できた4月29日(祝)-30日(土)に、1人でも多くの人と一緒に表現し創りたい。

そうはいっても、ちょいと敷居が高そうなイメージもある「演劇ワークショップ」について、2人で話してみた。


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by teenspost | 2016-04-02 10:43 | ♪スタジオ悠々日記