2016年 07月 04日
子どもがたくさんいる地域には希望や勢いがある!
先月末の総務省発表によると、沖縄は、高齢率(65歳以上の高齢者の割合)が最も少ない19.7%で、これはもちろん高齢者が少ないわけではなく、若年人口が多いということなのだが、そういう沖縄でも、今回はじめて65歳以上の人口が15歳未満を超えたという。
今回の沖縄出前ツアーは、養護教諭、保育士、幼稚園教諭、小学校、中学校、合間の週末に宜野湾市男女参画センター…をめぐる8日間だった。
移住者や子どもの数が増えている南部では、子どもたちのエネルギーに磨かれるのだろうか、困難を超えていく創造性と良質のエネルギーを発する素敵な子ども支援者に出会えるのが嬉しい。
支援者研修に参加したお一人の感想をここに紹介したい。
_____________________
一番心に響いたことは・・・
普段、子どもたちと関わる中で、「~したらどうしよう」って無意識に気にしていることに対して、「それは心の中にある“恐れ”だよ」と言われたことでした。
あの時の「え!?そーなの!?」(*ハーリー鐘が脳内をゴーンと鳴り響いて止まない)という感覚が忘れられないことと、講演で話されていたインナーチャイルドのことがフィットして、「やっぱり自分と向き合うって大切だよね」って思いました。
ある時期から“子どもたち達の持っている力を信じること”に自分自身が信じられなくなり始めていることを話したところ、そのことに対して、あっさりと「いっぱいきずついたんだね。」って言われました。
その時、「そーだったんだ。あの時、自分はきずついていたんだ。」とスッと受け入れることができた感覚がとても忘れられません。…
今までは、自分と向き合おう!と思い、「自分の中のネガティブな部分“恐れ”」に目を向けようとしてきたのですが、怖くて怖くて、気づけば自然に身につけてきた“見ないふり、避ける”ことをしていたんだなと。
「あ!自分の中の恐れに目を向ける方法を知らなかっただけなんだ」ということに気づいた瞬間から、何だか自分が愛おしく思えて、向き合うことも楽しみになってきました。
自分の中に自分の理解者を持てるようになりたいなぁと思います。
*ハーリー(爬竜)
沖縄で旧暦5月4日に行われる競舟の神事。ハーリー鐘が鴫ると梅雨が終わると言われる。>>詳細
______________________
あー、なんてしなやかな感受性だろう。
日々子どもに寄り添い試されるからこそ持ち続けられるものだと思う。
教育、医療、福祉の対人支援職は、感情労働を担う。
子どもと関わる中で、日々たくさんの感情に直面し、同時に、<心の中の子ども>という〈感情〉も内面からあぶり出されてくる。
感情は目に見えないけれど、消えてなくなるわけではない。
それに蓋をすれば、<未嘆の喪失=傷つき体験>は、不要な恐れとなり、その恐れによって、対人支援の支えとなる「信頼」が阻まれ、相手を変えることにしがみつく共依存的コントロールも強まる。
そのからくりと、セルフケアの手立て、道筋を明らかにしなければ、際限のない頑張りで心の壁を補強する孤独な戦いを強いられることになるだろう。
「失敗するな」「結果に責任を持て」という有形無形の圧力によって、職についた時の初志は跡形もなく憔悴する。
そんなとき、実態のない他者視線に依存する「ナルシシズム」に陥らず、他者不在の支援から自由になるために、支援職には定期的なセルフケアと折々のブラッシュアップが欠かせない。
それを平場でやる仲間づくりが各地ではじまっている。
ところで、八重瀬町には、世界一大きなシーサー「富盛の石彫大獅子」があるのだが、八重瀬町教育委員会には、この度、職員の手でつくられたクロちゃんの特大ペープサートがお目見えした。
特大シーサーは、1689年、相次いだ火事を沈めようと風水師の助言に基づいて建立されという体長1メートル75センチ、1つの岩から彫られ、現存するシーサーの中で最古という。
昭和20年6月の沖縄戦で周辺は激戦地となり、このシーサーにはいまなお弾痕の跡が残っているが、地域に災いをもたらす悪霊を追い払う魔除けとして今なお屹立する。>>>詳細
クロちゃんの特大アサーティブ・ペープサートも、子どもたちの幸せな未来に寄与したい。
-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
★ 出前情報 ★
8月9日(火)から関西へまいります。
10日(水)は京都で公開講座あります。
お申込み・詳細は、LA関西へ>>>こちら
by teenspost
| 2016-07-04 15:36
| ♪渡り鳥の旅みやげ