マイペンライな境界線

 この週末「境界線」をテーマにした江ノ島レトリートワークショップには、遠く北海道からも参加がありました。
共依存、依存症・ACの回復とは、すなわちこの境界線の回復です。
歌う、踊る、描く、語る、演じる…さまざまな表現をもちいて、仲間の中で回復の勇気を得るパワフルなワークショップです。

 ところで、タイには、マイペンライ!…「いいんじゃない」という意味の、なんともファジーでいいかげんな言葉があります。
 この言葉が適度な距離と人間関係の潤いをもたらしてくれます。

 タイでは交通の激しい道路でも人は合間をぬってどこでも道を渡るし、犬は堂々と歩いてけして道を譲らないし、車は急カーブの山道でもスイスイっと適度な距離を取って追い越しかけるし、バイクとリヤカーをくっつけた改造車をはじめ、人々は自分の使い勝手で自分使用の自家用車をつくりますが、すべてはマイペンライ!
 とことん管理されちまった日本ならば、あっちこっちで衝突事故多発となるのかも。
f0107724_2175972.jpg
 すべからくこの国には思うようにならなくてもOKな自由があるようです。タイというのはサンスクリット語で「自由」という意味だとか。
 おそらく仏教哲学の自然(じねん)という無理しないことが前提の世界観によって、相手に過度な責任を問わず、自分も過度な責任を負わないのでしょう。
 「タイの個人主義」とは、こんなにいいかげんでも、だれ一人として困らない。それどころか、その自己信頼が清々しいのです。空気がゆるいです。

 人が人として、いや、命が命として、個が個として、どうどうといいかげんに生きて
いける世界こそ、あなたはあなた、私は私、の境界線の保たれた安全な世界なはず。

 知らぬ間に自分に無理を強いて、いじけてしまいそうなとき、おまじないのように「マイペンライ!」と呟いてみませんか。
by teenspost | 2006-06-18 21:28 | ♪徒然Sawanism