若者たちが発する問いを受け止めて

今日は相模原市保健所の地域保健福祉の仕事で津久井町まで行ってきた。
ひきこもりの子を持つご家族と支援者のための研修会だ。
相模原市の保健所では毎月定期的に開いている相談会だが、津久井町は今年から相模原市と合併したことで、地域保健サービスの範囲が広がったというわけだ。
相模原の中心街から車を走らせること小一時間、山並みが目の前にせまってくる。
近くには津久井湖もある。
ふと、先月訪ねたミャンマー・タイ国境の風景とオーバーラップする。

研修会にはご家族と支援者が半々で集まった。
2時間という限られたなかで、絵本や紙芝居を使いつつ、「ひきこもり」という「時代と社会の現象」をさまざまなアプローチから見つめ、ご家族や支援者にできることを共に考えていければと思う。
ご家族の多くは自責感や罪悪感にとらわれているけれど、それこそが若者たちの自立をはばむことがある。

 わざと家族や親を困らせようとする子どもなどいない。
 どの子どもも、子どもは親思いだ。
 より良く生きたいと願っているのは誰よりも本人なのだ。

という当たり前のことを信じられる力を回復することが、はじめの一歩。

「働くことは苦役」「独占こそが成功」というイメージを与えられた若者たちが、働きたくない、社会に出たくないと思うのは当然のことだ。
家族や相談職だけでなく、社会全体がその歪んだイメージから脱して、子ども・若者の成長を温かく見守り、自立をサポートできる機能的な情緒力を取り戻せたらと思う。

「働くって、なに?」
「豊かさって、なに?」
「幸せって、なに?」

若者たちが発する問いに応えていくことで、ひきこもり問題が恵みとなる。
by teenspost | 2006-07-26 18:32 | ♪渡り鳥の旅みやげ