アコークロー

南風原高校のN校長は、数少ない女性校長の一人だ。
11年前に石垣島で体育教師をされていたとき、初めて石垣島で開催したアサーティブ・トレーニングに参加してくださって以来の御縁だ。

「こじれない人間関係のレッスン」と題された講座に先立ち、約800人の生徒に話しかける校長の女声の響きは、とても心地よかった。
議会と同じく、学校の講堂に響く校長の男声はイメージできても、女声が響き渡る機会はまだまだ少ない。
たいていどこの校長室でも、歴代校長の男性の写真がずらーっと壁面に飾られているものだ。

今日は生徒さんたちにアニメやDVDなど映像や音楽を交えて2時間ほどお話しした後で、生徒さんから質問があがった。

★なかなか自分を語ってくれない友だちに対して、自分にできることはなにか?(男子生徒より)
★DVを受けている友だちに対して、自分にできることはなにか?(女子生徒より)

あああ、いいねえ、やっぱり、ティーンズはいいよ。
やり甲斐がある。手応えがある。リアルだ!!
私の話に耳を澄ませてくれて、“自分にできること”を考えるんだもの。

“相手にできること”ばかり考えて、自分を考えない大人たちは、見習わないとね。

講座を終えた後で、N校長は校長室で私の肩をマッサージしてくれた。
一週間の長旅の疲れで、ひどくこっていた肩の痛みがずいぶんと和らいだ。
N校長は明るい笑顔で「女性がもっともっと活躍しなければ…」と言う。
そういうN校長とは、子育て中の大変だった時のことも、仕事上の苦労も、なにして遊んでいるかという話も、光も闇も分かち合える。
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沖縄言葉で「アコークロー」(明るくて暗い、光と闇が同時に存在すること)と呼ぶ黄昏に那覇を発った。

いつも、羽田空港からのリムジンバスの中では、横浜の夜景を眺めつつ、お気に入りの曲をiPodで聴いている。
旅の中で出会った沢山の人のココロが、車窓の宵闇にエンドロールのように流れて、ありがたくて胸が熱くなる。

●石垣島の非暴力プログラム公開講座の模様は八重山毎日新聞に掲載され、「八重山毎日オンライン」より読めます。
by teenspost | 2007-01-25 22:38 | ♪渡り鳥の旅みやげ