回転ドアのむこうに

f0107724_8483952.jpg米国の依存症回復施設では、よく「回転ドア(revolving door)」という言葉を耳にする。
転じて、「(メンバーの)激しい入れ替わり. 堂々巡り, 繰り返し, たらい回し」なんていう意味となる。

依存症・ACはそもそも「人と共に生きることが困難」という生き難さを持つわけで、それにもかかわらず、いや、それだからこそ、仲間の中に身をおくことが回復の前提となる。

それはなかなか容易なことではない。
でも、安易なことでお手軽に決着つけようとすると進行する病でもある。

この難しいことを人と共にやっていくことが、回復のプロセスである。
困難なことは、ひとりぼっちでは解決しない。

だからって、回転ドアにならないように縛り付けてしまったら、それは自助グループじゃなくてカルトになってしまうから、関わるも離れるも、本人次第なのである。
また、初めて関わろうとする人や、しばらく離れていて再び関わろうとする人には、入口の敷居は高く感じるかもしれない。

1949年に1人のアルコール依存症の女性が湖畔の隠れ処ではじめたという米国の依存症回復施設NPO「ヘイゼルデン」(写真上)は、いまや世界的に有名な施設の一つだが、回転ドアが廻り続けないように、電話の問合せに出たスタッフと同じ人が入口で出迎えをしたり、しばらく姿を見せない仲間に仲間同士が手紙を書き送ったり、回復者自身が議会ロビーで広報活動をしたり、毎日ボランティアが交替でメッセージを届けにきたり、さまざまな心遣いを怠らない。
それをするのも先ゆく仲間にとっての大切なプログラムなのだ。

f0107724_1071967.jpg1997年にTEENSPOSTから生まれた機能不全からの自立と回復を目指す女性自助グループNAC(Not Alone Club)は、この秋10周年を迎えた。←すごい!!!
今週末は東京のスタジオ悠、来週末は名古屋でピアセミナーを開催する。

親からの自立に苦悩する女性、働き方や生き方に自信が持てずにいる女性、子育てや親同士の関係にまいっている女性…、
世界中から見捨てられた1人のアル中が1人のアル中を救うように、社会や家族に傷ついてきた女性を救うのは,同じように傷ついてきた仲間なのだ。

「回転ドア」のむこうに、「どこでもドア」が広がるように、ふらっと足を運んでみませんか。
NACメンバーは、いまどうやって仲間を気持ちよく迎えられるか準備中のようです。

♪ヘイゼルデンから今日届いた言葉

Today I will remember that there are many people who are going through the same experience as I am, and I'm not alone.
今日私は私と同じ体験をしている人がたくさんいることを思い起そう。私はひとりぼっちじゃない。

I can reach out to others when I'm ready; I will find other people who will understand. I can attend a support group, call a hot line, or keep telling myself, I'm not alone. I'm not alone. Just knowing this makes me feel better.
私の心の用意ができたとき,私は他者に手を差し出すことができる。私は理解してくれる他者を見つけるだろう。私はサポートグループに参加し、電話で相談し、自分を語り続けることができる。私はひとりぼっちじゃない。私はひとりぼっちじゃない。それを知るだけで、私の心は安らぐ。

But if I break the silence and tell someone I trust, I feel even better.
もし私が沈黙を破り、信頼できる誰かに話すことができるなら、それだけで私の心は安らぐのだ。


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NACピアサポートセミナー
◎東京 9月29日(土)1:00〜@スタジオ悠→詳しくはこちら
◎名古屋 10月6日@名古屋市男女平等参画センターつながれっと →詳しくはこちら
f0107724_1081494.jpg自助グループに関心があるけれど、よく分からない、という方のために、NACのメンバーが公開ミーティングを行う一日です。
希望者には午前11時より仲間による相談会(ドロップイン)もあります。
●先ゆく仲間からのメッセージ
●体験ミーティング
その他、楽しい企画を用意して待っています。
女性の生き難さを救えるのは、シスターフッド=女性同士の力です。
by teenspost | 2007-09-26 08:57 | ♪スタジオ悠々日記