2008年 02月 07日
ガジュマルの樹の下の旧正月
沖縄の漁村などでは今でも親族が集まって新年を祝う。
昔は学校も休みだったらしい。
一昨日から、おきなわ女性財団の仕事で、那覇商業、宜野湾、那覇西、石川の4高校を巡って、非暴力プログラムをやっている。
今日の午後訪れた石川高校は、校門の脇に大きなガジュマルの木があって、お弁当屋さんがやってきて店開きする。
沖縄の高校にはどこでもたいてい豊富なメニューの手づくり弁当屋さんが入っているのだが、ここの生徒は一食200円で買える。ちなみに一般価格は300円。
「こんなに安くて大丈夫なの?」と尋ねると
弁当屋さんは「だって、高校生のお弁当だから」と言う。
生徒たちは安くて美味しい弁当をたらふく食べられる。
「樹の精」が棲むというガジュマルの樹の下には、生徒たちがおしゃべりしながらお弁当を食べるベンチとテーブルがあって、たおやかな風が吹いている。
夕方、那覇から宮古島に向かうJTAの機内誌に 沖縄出身の詩人山之口貘の詩が出ていた。
かじゅまるの木 山之口貘
ぼくの生まれは琉球なのだが
そこには亜熱帯や熱帯の
いろんな植物が住んでいるのだ
がじゅまるの木もそのひとつで
年をとるほどながながと
毛根(ヒゲ)を垂れている木なのだ
暴風なんぞにはつよい木なのだが
気立てのやさしさはまた格別で
木のぼりあそびにくるこどもらの
するがままに
身をまかせたりしていて
孫の守りでもしているような
隠居みたいな風情の木だ
by teenspost
| 2008-02-07 21:47
| ♪渡り鳥の旅みやげ