アートはウィールス

PETA(フィリピン教育演劇協会)の4日間ワークショップには、北海道から,関西から、各地の医療・福祉・教育・自助グループ関係者が集り、パワフルなアートワークが連日繰り広げられた。
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PETAは、1967年に設立されたNPOで、社会的な題材をテーマとしたオリジナル演劇の公演とともに、各地のコミュニティに入りこみ、常に弱者の側に立ち、それぞれの問題を歌や劇や造型表現によって掘り起こし、表現することでエンパワーする草の根活動をしてきた。
内戦やDV等の暴力に傷ついた子どもたち、日比混血児やストリートチルドレン、貧しい農村やスラムに暮らす人たち、そこでの支援者、を対象に国内外で数多くのワークショップを展開してきた。

今回フィリピンから招いたボンさんは、大所帯のNPOの企画運営リーダーとして屋台骨を支えると同時に、一級品のワークショップを提供する名コーディネーターの一人でもある。

からくり箱のように次々と展開していくワークの中では、誰もが心の壁をほどいて、自由に解き放たれていく。

あれさえあればこれができるのに、とか、あれがないからこれができない…という硬直したアタマではなく、限られた資源と時には絶望的な環境の中でも、個々の内にある資質をフルに引き出し、さらにそれを他者と共に分かち合い、つなぐことで、現実に向き合う勇気と理想をイメージし、非暴力を描き出していくアート。
それは、無力感と絶望から、変化への希望を紡ぎだしていく。

ボンさんはいう。
「アートは人と人とをつなげるウィールスのようなもの。
アートは世界へとつながるもの」
「希望に出会いたければ、生きろ」と。

この4日間で感じた空気が各地に持ち帰られて、さらに空気感染するといい。
それは、病や暴力を超えていく喜びのエンパワーメントだ。 
by teenspost | 2008-09-24 08:27 | ♪徒然Sawanism