ひかりもの

今日、仕事場のポストに一冊の本が届いていた。
出がけに、ちらとポストを覗いたら、私あてに本が一冊届いているらしきことはわかったんだけど、約束の時間ギリギリの状況であったので、ビルの玄関を飛び出した。

だが、しばらく歩いているうちに後ろ髪が引かれる。
誰からだろう? 何の本だろう? どうしようか?、どんどん歩みが遅くなり、ほとんど止まり、こんな場合なのに、しっかり佇んで考えているうちに、《考えているくらいなら戻ろう》と、いま来た道をまた戻って、ビルの一階のポストから書籍小包をつかみ取った。

《あー、こういうときに、絶対に自分の好奇心と直感の方が、意思の力より勝ってしまうんだよな、昔から…》と思いつつ、時折、携帯で時刻を確かめつつ、ひたすら、駅へと走った。

なんとか予定の電車に飛び乗ると、汗も拭わず、その包みを開けた。

f0107724_23482631.jpgひこ・田中さんの新刊だ。

一気に読んだ。
バッグの中には読まなきゃならない原稿があるんだけど、こうなると、読みたいものをおさえるなんて、やっぱし、できない、私には。

「関西が背景であること」「主人公が中学生であること」「話のどこかに“ひかりもの”という言葉が出てくること」という共通の御題を元にして関西在住の作家5名が短編を書き下ろしたという一冊。
Twinkle—ひかりもの (teens’ best selections 17) ポプラ社=刊

ひこさんの小説は、いつも一気に読む。
残りページを気にしつつ、「ああ、もう終らないで」と思いつつ、作品の世界にするりとすべりこんで、読み通してしまう。

真っ先にひこさんの短編を読み終えた私は、とりあえず、しばらく最優先の仕事をすることにする。
by teenspost | 2008-10-10 00:10 | ♪徒然Sawanism