3歳の幼児が♪線路は続くよどこまでも〜と繰り返して歌っている。

  野を越え 谷越え 山越えて
  遥かな町まで 僕達の
  楽しい旅の夢つないでる〜

  線路は歌うよ いつまでも
  列車のひびきを 追いかけて
  リズムに合わせて 僕達も
  楽しい旅の歌 歌おうよ

一緒に口ずさむうちに、深い響きだなとあらためて再発見。

ふと、この歌の作曲者はだれだろう? 
どこでできた曲だろう? と調べてみたところ、
ななな、なんと、アイルランド人の鉄道工夫から生まれた!
米国民謡であるらしい。

原曲は「I've Been Working on the Railroad」というタイトル。

 俺は線路工事で働き続けている
 死ぬまでずっと働き続けている
 のんびりやるさ鉄道稼業
 親方の叫び声が聴こえないか?・・・

過酷な労働歌だ。しかも、歌詞の後半は猥歌になっていく展開。
故郷を離れて出稼ぎに来た移民たちがこんな歌を歌いつつ、
アメリカ大陸横断鉄道がつくられたわけだ。

それが1955年日本に渡ると、「線路の仕事」という題で高度経済成長に向かっていた当時の労働者の歌となった。

一、線路の仕事は何時迄も 線路の仕事は果てが無い 
  汽笛のひびきが鳴り渡れば 親方は叫ぶ 吹き鳴らせ
 
二、つらい仕事でも しまいには つらい仕事でも 果てが来る 
  汽笛のひびきが鳴り渡れば つるはし置いて いき絶える

そして、1967年NHKの「みんなの歌」に先の童謡となって登場し、いまも子どもたちが歌っている。

f0107724_2245829.jpgひとつの歌がつなぐ歴史がある。

ところで、来週の三月三日“桃の節句”は、待ちに待った守安功さんのアイルランド音楽ライブだ。
守安さんは演奏や著作もさることながら、その合間の音楽談義や旅の話がたまらなく面白い。

厳しい冬をぬけて春の到来を3月の聖パトリック祭でお祝いするアイルランドだが、1年の多くを国内海外と旅して過ごす音楽家夫妻が、今年はどんな「旅の歌」をスタジオ悠に届けてくれるだろうか。
by teenspost | 2007-02-18 21:49 | ♪徒然Sawanism

シネマ悠

ラウンド・ミッドナイト マーサの幸せレシピ 仮面の男 もののけ姫
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今日のスタジオ悠は1日四本立てのシネマ三昧(ざんまい)だ。
といっても、シアターワークショップの中でのこと。

参加者がそれぞれ、今まで観た中で最も心に残っている映画の一場面をもとにして、即興劇をつくるというワークショップ。

いろんな自分が見えてくる瞬間。
うーん、気づきがいっぱい!
シアターが終ってから、個々の内側に個々の日常にストーリーが続いていく。
こればかりは、その場に居合わせないと、なんとも説明つかない面白さだ。
それがワークショップの醍醐味。
by teenspost | 2007-02-17 21:40 | ♪スタジオ悠々日記

6年ぶりの手紙

f0107724_2146668.jpgAちゃんから六年ぶりに手紙が届いた。
近況と共に、自作の詩集が同封されていた。

Aちゃんは17歳のときに初めてティーンズポストに手紙を届けてきた。
以来、可愛らしい手書き文字で、哀しみと怒りと嘆きを書き続けた。

いつもいつもそうだけど、「書く」ということの意味と「真摯に生きる」ことの尊厳を十代の相談者から教えられてきた。

Aちゃんは二十歳の誕生日を目前に、律儀にも「これまでお世話になりました」という十代の最後を告げる手紙を送ってきた。

こういうとき、ほんとうに切ないんだけど、後ろ髪引かれる思いで、Aちゃんの幸せを信じて祈って手を放し、新しい旅立ちを見届けた。

それでも、時折なにかにつけて、「どうしているかなあ? 元気かなあ?」と空を仰いでいた。

だから、突然思いがけずに届いたAちゃんの手紙に懐かしい筆跡を見つけたとき、あわてて開封した。大切に読んだ。

ようやく、Aちゃんに返事を書ける時がきたようだ。
思いもかけず六年ぶりに。

こんな気持ち、うまく言葉にならないかもしれない。
だけど、手紙って、いいなあ。
by teenspost | 2007-02-16 17:33 | ♪徒然Sawanism

先月20日に行ったシアターワークショップの参加者感想から・・・

●朝から夕方までのプログラムで「長い時間、大丈夫か?」と不安でしたが、あっという間に時間が過ぎて、とても楽しく自分を開放できました。

●最近は境界線がなくなって、人のことばかり気になってしまって、苦しくてぐるぐるぐるぐる考えてばかりいましたが、今日は自分をテーマに自分が主役になることができて、とても気持ちよく、充実した時間ができました。

●ほんとうに楽しく、昔遊んでほしかった小さな自分とつきあうことができたようです。今日ははじめて会った人もたくさんいたのですが、気にせず楽しめたのです。

●お芝居など体で表現することが大の苦手でしたが、仲間の力で、一緒につくっていく達成感と楽しさを味わうことができました。

機能不全家族には、「話すな」「感じるな」「信じるな」というの3つのルールがあると言ったのは、クラウディア・ブラックだけど、実は、この3つのルールの呪縛に全然気づかないというのが、機能不全というものなんだ。

f0107724_22442124.gif表現遊びは、知らぬ間に、本来のありのままの3つの力、「話す力」「感じる力」「信じる力」を取り戻してくれる。
そう、その楽しさが、機能不全の呪縛をほどいてくれるんだ。

今週末、17日(土)のシアターワークショップで一緒に遊びませんか?
今回はまたとっておきの面白さです。

詳しくはこちらへ
by teenspost | 2007-02-13 17:22 | ♪スタジオ悠々日記

ポケットに手を入れて

今日は午後「ひきこもり研修会特別編 こじれないコミュニケーション講座」と題する講演会のため、相模原保健所に向かった。
相模原名物の桜並木はいまにも花開きそうなほど、2月とは思えない温かさだ。

子どもの頃、1月、2月といえば、東京でも池に氷がはったり、その上で氷割りして遊んだものだった。
学校のストーブは石炭で、毎朝、日直当番2人がバケツに石炭を入れて、教室に運んでくるのだった。
昼には、そのストーブの上に担任の先生が子どもたちのパンを置いて、トーストを焼いてくれた。
毎日45枚も焼けるわけじゃなく、数人ずつ順番だったから、冷たく固くなったマーガリンがトロリとろけるトーストが食べられる日が待ち遠しかった。

そういや、当時、ポケットに手を突っ込んで歩いていると、養護教諭の先生に注意された。
「ポケットに手を突っ込んだままだと転びやすいし、そのまま転ぶとヒドいケガをするから」というのが理由だった。

ポケットに手を突っ込んだまま、パタンと転び、顔面つっぷして、大ケガする自分と友だちの姿を想像してみたりもした。

だが、そんなこといわれると、余計にポケットに手を突っ込みたくなる性分もあって、ポケットに手を突っ込んだまま全力疾走で駆けっこしたり、校庭を飛び回ってみたりした。
やってみると、特に転びやすいわけでもなく、転んでヒドいケガをする友だちもいなかったように思う。

そういう様子をじっと見ていた隣のクラスの担任は「痛快なやつだなあ」と言って、大声で笑った。
「痛快」という言葉の意味は分からなかったが、そう言われることをなんとなく気に入っていた。

それでも、学校の中では禁じられる場面もあり、仕方なくポケットから手を出し、その代わりセーターの袖をだらんと伸ばして、その中に両手を忍ばせて寒さをしのいだ。
セーターの袖は限りなく伸びて、やたら手の長い子どもたちが校内をうろうろしていた。
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今朝、散歩していたら、近所の小学生たちが、その“セーター袖長星人”で歩いている姿を見かけた。

いまも、ポケットに手を入れるのは禁じられているのだろうか。

今はもう誰にとがめられることもなく、温々とポケットに手を突っ込んで歩ける。
そのポケットの温もりを感じていたら、子ども時代の冬の情景が次々とよみがえってきた。

今日、東京地方は初雪のない冬として最長記録を47年ぶりに更新した。
by teenspost | 2007-02-10 22:51 | ♪徒然Sawanism