回復者のちから

スタジオ悠では、初めて訪れる方のために初回相談の予約を受け付けています。

これは、連続個人カウンセリングの一回目というものではなく、スタジオ悠の雰囲気を実感してもらい、これからの回復のプログラムを一緒に考えさせてもらうものです。

たいていは、それに先立ち、いままでの簡単な経緯と、現在の自分が問題だと思うことと、これからの希望について、文字にして手紙かFAXで送ってもらいます。

そうすることで、時間を有効に使うことができますし、なによりも書くことで自分自身の問題を整理し、新しいステップを踏み出しやすくなるからです。

また、事前に情報をもらうことで、必要な準備をして、初回相談を迎えることができます。

今日は二人の回復者が初めて訪れた女性を出迎えました。

初めて訪れる先に、回復したモデルが実在して待っているということは、なにより勇気づけられることだと思います。
回復のイメージがあれば、問題の進行・再発の先読み不安など吹き飛びます。
温かなお茶とともに、しだいに空気が和んで、笑い声も響いてきます。

そう、スタジオ悠が提供するものは「治す場」ではなく、「回復する場」「豊かなものを共に創り出す場」なのです。

PCサイトのメニュー欄→でも告知したように、明日あたりから、会報・ニューズレター印刷・製本・発送に向けた「まちだ家内制手工業的ボランタリーまごころ製作所」の仕事が本格的になります。
おしゃべりしつつ、手を動かしつつ、たまに歌を歌いつつ、…ぜひ、お時間つくっておいで下さい。


f0107724_20543433.jpg写真は、朝のウォーキングで激写した川面に白く輝くサギ。この「詐欺」じゃなくて、「サギ」はなかなか不信感が強く、カメラを向けると遠目でも機敏に逃げていたのですが、ようやく写真がとれるまでに信頼を得たようです。毎日、話し続けた甲斐があったようです。
by teenspost | 2007-05-31 17:34 | ♪スタジオ悠々日記

ねじれ花

初夏から梅雨に入るまでのこの時期、足元に目をこらすと、さまざまな野の花が生えている。
野原につくしんぼうのように出現するのは、そう…

f0107724_16443329.jpgねじればな。

螺旋状にくるくる巻く茎に小さな愛らしいピンクの花をつける。
小さな花をよく見ると、ラン科であることがわかる。
左巻きもあれば、右巻きもある。
風にそよいで、しなやかにねじれるもの。
単独でねじれるもの。
そばにいる数本でねじれあうもの。
ねじれかたは様々だ。

f0107724_16432121.jpg弱さは自然の一部だ。
弱さを見せる花々は多様で、ふぞろいで、愛らしい。

だが、不思議なのは、ねじれればねじれるほど、一本の図太い幹のように強固になって、ねじれているように見えなくなるのである。

弱さを見せずに強さだけで覆われるとき、実は相当ねじれ過ぎている。
そうして本来の愛らしさが閉ざされるのは、もったいないことだ。

この初夏に、風にそよぐ弱さをそのまま表現できるような、思春期相談プログ「ティーンズメール相談」を立ち上げた。
PC/携帯対応、読者登録すると、メルマガのように更新のお知らせが届きます。
メール相談や体験談コメントも常時募集中。

http://teenspost.ti-da.net/

きらくに悩もう。きらくに話そう。
きがるに悩もう。きらくに話そう。
悩むことをこまめに楽しもう。
話すことをこまめに楽しもう。
by teenspost | 2007-05-27 17:07 | ♪徒然Sawanism

ハダカのつきあい

スタジオ悠にくる人から、外で突然声をかけられることがある。
いや、多くの場合は、その場で声をかけられるのではなくて、
「このあいだ、◯◯で見ましたよ」とか、目撃証言後日談が多いかな。

今日は、温泉から出てきたところで、一人の女性に声をかけられた。

いろんな人に会う仕事をしていると、
どこで何をしている時に誰に見られているか分からないわけで、
だからこそ、いまさらカッコつけても仕方ないので、
もうどこへ行っても、そのまんま「地」で通すしかないのである。

以前、小学校教師をしている知人に「子どもが学校に通うということは、まるで親がすっぽんぽんのハダカでランドセル背負っているようなものでしょう」と言ったら、
「うん、教師だって、子どもたちの前ではハダカですよ」という答えが返ってきた。

そうだね、ワークショップやカウンセリングをはじめ、人と関わる仕事は、知らぬ間にお互いを開示しているものだ。

自分に閉じていれば、他者も見えないけれど、
自分を開けば、他者も見える。

♪どんなにじょうずにかくれても、黄色いあんよが見えてるよ〜

だが、最近じゃそういう当然のことが前提にならなくなってきているらしい。
「ほんとうの自分を見せてはならない」という思い込みは、
「その気になれば自分を隠しおおせる」という幻想に基づいている。

でもね、私たちは自分の背中ひとつ、自分だけでは見れないのだよ。
他人の力を借りてこそ知りえる自分の姿があるはずだ。


それでも、思いがけない場所で目撃した人にしてみれば、状況によっては、知らんぷりする方がいい場合だってあるだろう。
そういうビミョーな仕事であることをわきまえて、こちらからはあえて声をかけないこともある。

以前、駅のホームで、その昔、スタジオ悠によくきていた男性の姿を見かけた。
家族づれだったので、あえて声をかけずにいたら、あちらの方から声をかけてくれた。
「ひさしぶり。お元気ですか?」と差し障りない挨拶をかわし、ご家族にも会釈をし、そのままホームでわかれた。

思いがけぬ場所で、突然、声をかけられるのは嬉しい。

今日、温泉で声をかけてくれた女性は近々スタジオ悠に来るそうである。
スタジオ悠は心のお風呂屋さん。
うん、ハダカのつきあいしようぜ!!
もちろん、タオルとパンツ(境界線)は忘れずに。

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by teenspost | 2007-05-24 21:09 | ♪徒然Sawanism

先日、ファーストフード店のカウンターで注文していたときのこと、そこで働く若者たちの姿が異様に目に映った。

以前は、作り置きしたものを販売していたハンバーガーショップだが、最近は注文が入ってから作り始めるとかで、まあ、それはそれで売れ残りの産廃処分も少なくなるだろうし、できたてを食べられるしで、結構なことなんだけど、それでいて時間の早さは今まで通り要求されるわけだから、注文した食べ物が届く前に、なにやら殺気立った空気がキッチンから流れてくるのである。

目を凝らしてみると、キッチンでは最高速度の機械と化した若者たちが立ち働いている。
チャップリンの「モダンタイムス」の名場面をさらに高倍速にしたような光景だ。

カウンターの若い女性は、「一瞬でも早く、間違えなく」という過剰な緊張感で挙動不審、手が震えている。そうすればするほど、客の注文が耳に入らなくて、オーダーミスが続いていた。
機能不全な悪循環だ。

この店で働く若者たちは時間と引き換えにお金を得るだけじゃなくて、「感じるな、考えるな」と、大切な感性や自立的判断力を奪われていくのか…と思うと、ハンバーガーが胸につかえるのである。

これは、ハンバーガー屋に限ったことじゃない。
ハンバーガー屋はたまたま目に見えただけで、グループカウンセリングで耳にする若者たちの労働状況は、年々、厳しくなっている。

それは、管理職である大人たちが、仕事、関係、学び、・・・生きること、それらの本質を見失っているからで、当然、「若者たちにとって、学校以上に学べる場が仕事なんだ」という意識が欠落しているのだ。
既成のシステムに組み込んで過剰適応させることが仕事ではない。
その養成所が学校教育じゃない。

一昨日、厚生労働省の発表によれば、過労や業務上のストレスによる自殺で2006年度に労災認定された人は、過去最多の66人だったそうだ。
精神疾患で労災請求した人は4年前の2倍以上となり、これまた過去最多。
年代別では30代が最も多いという。

過労死やウツ、ひきこもりを招く、仕事依存、業績主義、完璧主義とは、よく「嫉妬深い恋人」に例えられる。
「よそ見しないで。私とだけいつも一緒にいて。失敗したら許さない」という恋人にしがみつかれるほどつらいものはない。
そういう嫉妬深い恋人の要求に応えている人とつきあうのもつらい。

…このまま一生、この苦しい状況が続くのかと考えたら、つらくなるんです。だから、つらさから逃れるために、リセット作用が働いて爆発する。リセット作用でチャラにする。それが爆発のメカニズムなのです…
(「降りていく生き方 〜べてるの家が歩む、もうひとつの道〜」 横川和夫=著、太郎次郎社=刊)


f0107724_9544846.jpgこれは、長年ひきこもりと家庭内暴力を繰り返し回復の途についた青年が当事者だからこそ研究分析しえた爆発の心理だ。

さらに当事者は語る。
…いままでの研究でわかったのは、語るというスキルがなかったから、ネガティブな習慣を心のゴミ箱にため込んで、なにかの認知障害によって爆発に作用し、ひきこもってきたのです…

仲間の中で、つらい、苦しい、とありのままを語るうちに、
病気なのに、こころが健康になってきた!!


おすすめの一冊です。
by teenspost | 2007-05-17 10:01 | ♪徒然Sawanism

GW特別プログラム情報

f0107724_10113245.jpgさわやかな5月の風。
さあ、ゴールデンウィークです!
楽しいプランを実行する、無為の時間をゆったりすごす、いろんな過ごし方がありますね。

【スタジオ悠の特別プログラム情報】
★3日 女性限定!
☆NAC1日ミーティング 
午前10:30〜 午後2:00〜 夜7:00〜
合間にもメンバーとおしゃべりするフェローシップが待っています。
はじめての方も、安全な心の居場所へどうぞ!

★5日
午前10:30〜☆12ステップセミナー「アンプラグド」
ルパンさんの目からウロコのメッセージで心も爽快!
性別問わず、家族問題、仕事、ひきこもり…様々なケースに的確なサジェスチョンが得られます。
参加費 3,000円 悠チケット可

午後2:00〜☆シネマミーティング 〜おとなだって子どもの日!GW特別企画!〜
大人が善かれと思ってすることが、子どもには苦痛でしかないことがある。
「裸足の1200マイル」保護隔離政策から生き残りをかけて逃げた先住民アボリジニの子どもたちの物語からアダルティズムを解く
参加費  会員500円 / 一般1,000円(←注:訂正)
 
夕方5:00〜☆ゴスペル・ワークショップ
ご存知、歌うデトックス! 初めての方も、ぜひ、どうぞ!
参加費 500円

以上、飛び入り参加ウェルカムの2日間。
いつでも、お待ちしています。

途中、せりがや公園での初夏の散策もおすすめ。(写真右)
by teenspost | 2007-05-03 10:11 | ♪スタジオ悠々日記