5日間で8箇所を巡る、まるでトライアスロンのような(?)沖縄ワークショップの旅も無事終わった。
帰路に着く今日、サポート会員で保健師のIさんが飛行機の出発時間までのあいだ、伊良部島を案内してくれた。
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伊良部島は宮古島から船で数十分の離島。
Iさんはそこで生まれ育ち、家族をつくり、子育てをし、毎日、宮古島の保健所に船で通勤してきた。

「いつか,伊良部に行きましょうね」と言ってくださっていた通り、念願かなって、車でIさんのお気に入りスポットへ連れて行ってもらった。

陽の光、海風、潮の香、ゆるい空気、潮騒、刻々と移ろう海の色、木々の芳香…

昨夜まで疲労困憊の極みにあった私だったが、気がつくと、心も身体もどんどんラクになっていた。
感じるもの全てに,言葉もなく魅せられた。Falling in love!


今回もまた、沖縄の島々のたくさんの方たちに、ほんとうに良くしていただいた。
その懐の大きな胸を借りて、2つの島の2000人以上のティーンの前で思い切って新しいアプローチで挑ませてもらい、今回もまた、たくさんのものを引き出してもらったと思う。

いつもいつも沖縄に、育ててもらっている。

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佐和田の浜でゆんたく(おしゃべり)しているおじいとおばあたち。
すごくチャーミングでラブリーでファンキー。
時々,歌ったり,踊ったり・・・たぶん、浜辺で恋でも語っているんだと思う。

以前、沖縄の別の島の初老の男性が言った。
「きれいな夕陽を見ているとね、恋をしたくなるんだよ…1人で見ているのがもったいなくて…」と。
by teenspost | 2007-10-26 20:53 | ♪渡り鳥の旅みやげ

うちあたい

宮古は「おとおり」と呼ぶ、酒杯をまわしのみする伝統的儀式で有名なところだ。
アルコール依存症の予防啓発とその土地の文化風土は、時にぶつかりあったり、せめぎあう。

だが、実は、依存症とは近代文明のもたらす病である。
急速に近代化の波がおしよせる島々に、人が人として生きていくことを阻んでいく効率優先主義がしのびこみ、人の心を抑圧していくところで、この依存症は繁殖する。
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沖縄には「うちあたい」という言葉がある。
「自分の内面にあたった」という内省を意味する、私の好きな沖縄言葉の一つだ。

なんて繊細で人間らしく誠実な言葉だろう。

今回の旅の中で、ティーンからも大人からも、この言葉を耳にした。

依存症の予防と回復は、「感じるべき痛み」という最も人間らしい感性と、そこから取り戻す古代の身体性にかかっている。

追記:
今日「宮古島市働く女性の家ゆいみなあ」での講座を終えた後、沖縄の新聞を見たら、一面トップに、43年ぶりに実施した全国学力テストの結果、沖縄県の公立校の平均正答率は、すべての教科で全国最低の数値だったという文部科学省の報告が出ていた。

沖縄の人たちは、先日の教科書問題で沢山の人たちが抗議の声を上げたように、「教育」への関心がとても深く熱心だ。
書店に行けば、教育関係の本は内地よりも沢山積み上げられている。
そこにこういうかたちで数字が出されることに、困惑する。

学力とは? ゆたかさとは? 
次代と共に真剣に考えなければならない。
“うちあたい”することのない薄ら寒い近代化の波に飲まれて溺れないように。
by teenspost | 2007-10-25 17:05 | ♪徒然Sawanism

f0107724_15485030.jpg翔南高等学校は、宮古島の美しい海を堪能できるパイナガマビーチのそばにある。

海洋科学科、食品科学科、商業科は来年隣接する農林高校と合併して、平成20年4月1日から宮古総合実業高等学校となるという。
食品科学科は缶詰を作ったり、海洋科学科は船も持っていて、マリーンスポーツコースもあるそうだ。

生徒さんたちは、とても豊かな表情をしている。

「ティーンのための依存症予防講座 アルコール問題から学ぶ豊かなコミュニケーション」に熱心に耳を傾けてくれた。

沖縄ではこのところ未成年の飲酒問題が大きな社会問題となっていて、校長先生もしきりと、「タイムリーです!」と、熱心にメモをとりつつ生徒さんと一緒に耳を傾けてくれた。
関連記事 琉球新報
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未成年の飲酒問題といえば、これまでは禁止と懲罰という対応しかなかったのだが、今回のプログラムでは、タイトルにもあるように、アルコール依存症を知ることで、そこから、ゆたかなコミュニケーションを創り出していこうという本質的なアプローチで挑んでいる。
アタマだけの理解ではなく、五感を使って楽しみながらハートに響くようにクイズやゲームや映像も用意している。

つまり、「問題」を隠したり、消したり、「問題を持つ人物」をコントロールすることで関係を壊すのが依存症の症状が招く機能不全であるのだから、それを明らかにして、オープンに話すことで、「問題」から学ぶ文化を創造するという姿勢がなければ、依存症の予防や回復はありえない。

また、それは、DV、虐待、ウツ、自傷を含めた暴力予防や、思春期の自立支援ともしっかりつながっている。

「依存症」という誤解と偏見に満ちた病に対して、新しい情報を得て新しい姿勢で向き合えるのは、既存の価値観に縛られている大人よりも、若い世代こそが持ち得るしなやかさという強みである。そこに希望がある。

連日のハードスケジュールで、さすがにへばっていたけれど、生徒さんたちの豊かなエネルギーをもらって、今日は海風に吹かれてタラソセラピー(海洋療法)だ。
by teenspost | 2007-10-24 15:57 | ♪渡り鳥の旅みやげ

ファジーとラスの旗頭

今日は朝一番で石垣2中の三年生に「ティーンのための人間関係セミナー」
その後、すぐに八重山農林高校に行って、「ティーンのための依存症予防講座」
そして、午後から石垣中学で一年生に「ティーンのための人間関係セミナー」
それが終るや,最終便で宮古島へ飛びました。
ハードスケジュールで、まるでトライアスロンをしているような毎日です。

2つの中学では「ファジーのきもち」をパワーポイント音楽朗読劇で読みましたが、八重山農林高校の校長室に通されると、目に飛び込んできたのは、あれれれれ、ファジーとラスじゃない。
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これは、「旗頭」と言って、学校の旗のてっぺんにつける飾り物なのだそうです。
農林高校のものは、題して「花と蝶」
いやー、びっくりしました!

八重山農林高校は会報の連載エッセイ「南の島の図書館だより」でお馴染みの山根頼子さん(サポート会員)が司書をしているところ。
まるで我が家に帰ったように、図書室のソファで寝転んで休憩し、講座のあとは、山根さん手づくりの沖縄ご飯の昼食で元気回復!

今回の沖縄ワークショップは内科医のマサが同行しているのですが、マサは一昨日からウィールス性腸炎でダウン。
旅には思いがけないことがつきものだけど、二人の共同ファシリテーターによるパートナーシップを見てもらうことも、このプログラムの意義です。

マサは今朝からなんとか復活!!
今日は1日3校を巡り、これで、ひと安心です。
by teenspost | 2007-10-23 20:44 | ♪渡り鳥の旅みやげ

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今日は、「ティーンズのための依存症予防講座」
午後から全日制、夜は定時でダブルヘッター。
定時の給食をいただいて、郷土芸能部の練習をちょっと見て、それからプログラムスタートです。

今夜の給食メニューは、かきあげ、冬瓜のお汁。
旅の途中でこういうアットホームなご飯をいただけるとホッとします。
生徒さんの誕生日にはバースデーケーキも用意するとか。
そういう温かい心と一緒にいただくものがご馳走です。
by teenspost | 2007-10-22 18:57 | ♪渡り鳥の旅みやげ

少年自然の家

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NPOラブピアプライスやいまは、街の保健室をキャッチフレーズに、ティーンから二十代のヤング会員と保健師や養護教諭らが一緒にアルコール問題について学び合います。
会場は海と山に囲まれた素晴らしいロケーション。
by teenspost | 2007-10-21 19:18 | ♪渡り鳥の旅みやげ

ひょっこり石垣島!!

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思えばこの十年数え切れないほど来てるけど、初めて直行便できた。

3時間だよ、羽田から。

こどもの頃、新幹線で大阪に3時間10分でいけると知った時以来の感覚。

飛行機着陸の時に,右手に八重山商工高校の校舎が眺められる。
飛行場の向こうに見えるのが八重山商工高校。
by teenspost | 2007-10-20 18:31 | ♪渡り鳥の旅みやげ

f0107724_22122259.gifワークショップ渡り鳥は、いざ出発!

♪チャンチャンチャチャチャッチャッ、チャチャチャチャ
波をジャブジャブジャブジャブかきわけて
(ジャブ ジャブ ジャブ)
f0107724_22173086.gif雲をスイスイスイスイおいぬいて
(スイ スイ スイ)
♪ひょうたん島はどこへいく ボクらをのせてどこへいく


このテーマ曲にのせて、あてもなく動いて旅する島の上で、誰一人親のいない子どもたちが、ユニークで魅力的な大人と共に暮らす「ひょっこりひょうたん島」とは、いつ思い返しても、ユートピアだ。

f0107724_22182477.gif♪丸い地球の 水平線に
何かがきっと 待っている
苦しいことも あるだろさ
悲しいことも あるだろさ
だけど 僕らは くじけない
泣くのはいやだ 笑っちゃおう

すすめー!!
ひょっこり 江ノ島!
ひょっこり 石垣島! 
ひょっこり 宮古島!


ということで、19日の江ノ島レトリートワークショップを皮切りに、これから一週間、ひょっこり島々を渡りまーす!

レトリート(retreat)というのは、「逃げ出す,引きこもる」という意味があり、名詞になると避暑地は「a summer retreat」と言うように、「日常から離れて、(修行や黙想のために)閉じこもる」という意味もあり、まあ、のんびりと自覚的逃亡、ゆたかに意識的ひきこもり、ってことかな。

それじゃなくとも、島は天と地と海の境界。
その異次元のミクロコスモスには、人を解き放つ力がある。
久々のワークショップ渡り鳥リポートに乞うご期待!

20日からは沖縄、石垣島〜宮古島へ、アサヒビール助成ティーンズの依存症予防アウトリーチ事業でめぐりますスケジュールはこちら
by teenspost | 2007-10-18 22:41 | ♪渡り鳥の旅みやげ

自立とフラガール

13日(土)のピアサポート塾「しあわせ学」では、障害者の自立生活運動のリーダー、樋口恵子さん&近藤秀夫さんを迎えて、いきなり近藤さんのライフヒストリーからスタートした。

家族離散を経て、わずか10歳で自活しなければならなかった近藤さんは、五木寛之の「青春の門」の舞台となった九州の炭坑で働く労働者たちが国の政策によって大きく左右される過酷な日常生活を子どもの視線でしっかりと捉えていた。
こういう原風景とは、その人の人生に大きく影響するものだ。

そういえば、先日、米国でもかつてストリートチルドレンだったマリオ・カペッキ博士(70)がノーベル賞を受賞したことが話題となったが、この日本だって、そんなに遠くない昔にストリートチルドレンとして生きていた子どもたちがいたということに驚いたという参加者は少なくなかった。

それに続く近藤少年の目からウロコの思春期ストーリーは「悪童日記」や「鉄コン筋クリート」を彷彿とさせ、ドラマチックに展開するという次回予告でますます楽しみである。

週末の余韻が冷めぬまま、週明けの今日は自立プログラム2007がスタートしたのだが、夕方から無駄にへこむシゴトがあり、帰宅してから、元気を出そうと、DVDで映画「フラガール」を観ることにした。
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東北の廃坑寸前の炭坑地帯で「働くこととは、真っ暗な炭坑で一日中真っ黒になって命がけで苦しむこと、そして、そういう男を支えることだ」と思っていた1人の母親が、家出した娘の活躍する姿を見て「あんなに明るいところで生き生きと人に喜んでもらう仕事がある…あの子らならみんな笑顔で働けるそんな時代が創れるって」というシーンがある。

今日の自立プログラムでは、親から受け継いだ「自立観」を洗い出すことから始まった。
自立に戸惑う多くは、親から受け継いだ「自立観」に縛られている。

★なんでもできて、ひとりでがんばることが自立だ★
★金銭を(どう活用するかじゃなくて)人並み以上に獲得するのが自立だ★

スピリチュアリティの断ち切れた機能不全な自立観の呪縛は強い。
っていったって、最近流行のエセ・スピリチュアリティじゃないよ!

スピリチュアリティとは、「自分ひとりで生きているわけじゃなく、人と人とのつながりの中で生き生かされている」という感覚だ。
それを失う時、自立は「孤立」となる。
近代文明は、その大切なものを見失って、一面的な達成や繁栄を強いてきた。

そういう自立観を固持する大人しか知らなければ,「自立できない」と自分を責めつつ、自立したくない若者たちが増えるのも当然だ。

映画「フラガール」の中で、初めての舞台で失態を演じる若い娘たちに、「できなくたって、お互いに励ましあうとか,助け合うとかできるのよ!」と叱るダンス教師の言葉は、スピリチュアリティに満ちた精神の大人性をあらわしていた。
そういう赤の他人の大人性のモデルに出会った時、若さという可能性は弾ける。

親の世界観の中では、自立は果たせないのよ。カメダくん!
他者に出会い、他者とのつながりを心に存在させる時、自立が見えてくる。
親の世界観が破れて、新しい次代が生まれる。
by teenspost | 2007-10-15 23:48 | ♪徒然Sawanism

耕す、植える、花咲く

f0107724_16282131.jpg第二・第四木曜がスタジオ悠の定休日になってから、どのくらい経つかなあ。

といっても、今日は自宅で作業をしている。
原稿やら、助成金の申請書やら、書き物をするには、じっくり静かに自分に向きあう時間が必要だから、この木曜はありがたい。
ただし、ずっとパソコンに向かっていると、背中がバリバリになるので、ストレッチしたり、散歩したり、庭掃除したり、適度にからだを動かす。
からだを動かしていると、むくむくとアイディアがわいてきたりする。

散歩の途中、近所の花屋でシコンノボタン(紫紺野牡丹)を見つけて庭に植えた。
そう、これは前回のプログに載せた紫の花だ。
去年の今頃、非暴力プログラムの研修で訪れた米国サンフランシスコ郊外の暴力予防研究家ポールさんの自宅に大きく育って咲いていた美しい花だ。

秋になると、大好きな紫系の花が楽しめる。

書き物も、耕すように、撒くように、植えるように、と、いつも思う。
そして、見たことのないような花が咲けばいい。

私の「秘密の花園」は、いま金木犀の香りが漂い、八重咲きのアサガオが見頃だ。
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by teenspost | 2007-10-11 16:30 | ♪スタジオ悠々日記