正直と誠実と音楽と

f0107724_23394182.jpgこの太鼓。いつからかスタジオ悠にある。
持ち込んだのは、一人の気功師。
その貴公子じゃなくて気功師は、いくつもの太鼓を手に入れてスタジオ悠に運んでは置き残していった、その一つが、このジャンベ。
かなりいい響き。
いつからか、TINGOS!のゴスペルには欠かせないパーカッションとなった。

思い起せば、去年の今頃、ひょんなことから、その太鼓を叩くパーカッション奏者が登場!
その名も、ラハシー。
20代はじめから15年間引きこもっていたという伝説を持つ。
正直で誠実なリズムを楽しそうに叩き出してくれる。

今日は来週土曜(2月2日)の横浜ダルクフォーラムに向けたステージリハ。
明日から女性メンバーを含む8名が米国の回復施設アミティに研修に旅立つこともあり、
今晩は明日米国に旅立つ不安で胸いっぱいの女性メンバーも2人参加した。
当日はステージに立てないものの、出発前のプログラムとして手を抜かない。
仲間の練習を励ますことで元気をもらって、アミティでも歌ってくることだろう。
歌うピアサポートは無限につながっていく。

気がつくと、あっというまの3時間。楽しかった!!

f0107724_929216.jpgいいシンガーとはハートがあって正直で誠実なシンガーのこと。もちろん、歌う技術は高ければ高いに越したことはないけれど、必ずしも特別に巧くなくてもいいんだ。例えばレイ・チャールズは決して抜群の技術を持つシンガーではなかった。でも、彼の歌声はだれの心にも響く。それは彼がハートがあり正直で誠実だからなんだ。正直と誠実はリスナーに勇気を与えてくれる。そういうシンガーを僕は素晴らしいと考えている。
     Jazzピアニスト ハービー・ハンコックの言葉

by teenspost | 2008-01-26 23:51 | ♪TINGOS! 歌便り

最近そこかしこで人間離れしたコントロールが目立つ。013.gif
コントロール過剰の世の中は生き難い。008.gif

この場合のコントロールとは、自分自身の感情や相手の行動等変えられないものを思い通りに操作しようとする管理や抑制のことだ。

第一段階 自分の感情を遮断して自分をコントロールする
第二段階 自分の心の揺れを否認するために、他者の言動をコントロールする
第三段階 相手と向き合わずに、第三者の言動をコントロールすることで相手をコントロールする

まるでコントロールのドミノ倒し005.gifのようだが、とにかく心の揺れというものを嫌い、他者に見せまいとする。
ままならない人生で心が揺れる時こそ、人は想像力や気づきや癒しを得るのに、コントロール過剰社会では心が揺れることはとってもいけないことになるらしい。

時に勘違いされがちだが、「こうしてほしい」とか「こうしたい」とか、欲求を持つこと自体がコントロールなのではない。
(「こうしてほしい」と相手への要求ばかりで、自分がどうしたいんだか分からないのでは困るけれど)
むしろ、そういう心の声を打ち消すことからコントロールははじまるといってもいい。
欲求を持ちながら、その欲求を自覚しないと、相手と折り合いをつけたり対話するコミュニケーションが成り立たなくなるからだ。

一言も言葉を発しないまま、「ああなったら、こうなるかもしれないけれど、それはこうじゃなくなるかもしれないので、こうするのは止めておこうかと思うが、やはりこうしたほうがいいのか・・・」なんて、延々自分のアタマの中だけで不毛な会議を続けていく。
幻想にとらわれて、現実や相手の存在がなくなる。

確かに、自分と異なる他者という存在と対話をし、コミュニケーションをするということは難しいことだ。
自分に向き合うこと、相手に向き合うことは、勇気と忍耐強さが必要だ。
正解もないし、お手軽な方法もない。

「難し〜い!」「ああメンドーだ!」
思い通りの結果を求める完璧主義が加わるほど、情緒をやりとりするコミュニケーションは、やってもムダだとか面倒臭いとかいわれて疎まれる。

そうして、コミュニケーションより、コントロールの方が容易い、という思考回路に行き着くのだろうか。

そもそも、人と人とが異なるものをやりとりするというコミュニケーションのイメージがないから、コントロールという選択しかなくなるともいえる。

コントロールは、「権威」「財力」「知力」「愛」「善意」「正義」というものを誤用(abuse)し、相手に問いかけもせず、耳を傾けることもせぬまま、一方的に不要な恐れや傷みや罪悪感や後ろめたさを垂れ流し、思い通りに操ろうとする。

それでも、他者とは思うように操れるものではない。
暴力がそうであるように、コントロールする者は、自分で築き上げた心の壁によって孤立する。
それゆえ、ますます心を閉ざして執着していく、という悪循環にはまる。

  負けるが勝ちよ
  損して得とれ
  急がば回れ

私たちはアジアに伝わる豊かな智慧と言葉を持っている。

心をひらき、自分の気持ちを認めるところから、人と共に生きるコミュニケーションへの道は拓けてくる。
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by teenspost | 2008-01-20 19:06 | ♪徒然Sawanism

♪雪の降る夜は〜

f0107724_21512667.jpgはい、ただいま、ヨーロッパの街角から…
なあ〜んて、ここは宇都宮。

東武宇都宮駅の傍に建つこのカトリック松が峰教会は、栃木県特産の大谷石を用いて1932年(昭和7年)に完成したという。
スイス生まれの建築家マックス・ヒンデルは函館のトラピスチヌ修道院をはじめ北海道の近代建築の開拓者とも呼ばれ、1927年からは横浜市本牧に居を移し、この聖堂や上智大学旧館や聖母病院などを設計したそうだ。
「真の建築家は、金銭で要求に応ずる者ではない」と、日本永住を決意しながら、昭和15年にドイツに帰国したのは、当時の不穏な社会状況が背景にあったことだろう。
この教会も終戦直前の空襲で大きな被害を受け、戦後に復建されたそうである。

とちぎ男女共同参画センターパルティでのアサーティブトレーニング一日目。
参加者のこれまでの思い込みが堰を切ったように溢れ出てくる。
 「自分の気持ちを表すのはわがままなんじゃないか」
 「人に頼まずにひとりで頑張らなければならない」
これまで自分を縛ってきた鎖を言葉にして心の外にとり出す。
そうして正直にそれを認める。
認めたものは変えられる。
人と人とが学びあう中に勇気という力を得て、人とつながる新しいステップに挑んでいく。

気がつくと窓の外には粉雪が舞っていた。

その夜、ステンドグラスを通した柔らかな灯りに吸い寄せられるように、ふらっと立ち寄ったのがこの教会。
ドイツ製のパイプオルガンが鎮座する美しい聖堂で、しばし黙想していたら、
 ---Came to believe that a Power greater than ourselves could restore us to sanity.(自分を越えた大きな力が、私たちを健康な心に戻してくれると信じるようになった)---ふとstep2の言葉が思い浮かんだ。
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周辺には、1600年前に創建された由緒ある二荒山神社、極彩色のネオンがまたたく歓楽街、路地裏の古いジャズバー、行列の続く老舗の餃子屋、思わず立ち止まる個性的な店構えの古着屋、美容院、カフェ…それぞれに素朴で誠実で真実味があって自己主張しているのが面白い。
新しいもの、古いもの、俗なるもの、聖なるもの、異なるものが何ら不都合なく共存している。

さらに裏道の学生たちの通学路に古着屋やらアクセサリーショップやらロックな店が軒を連ねる秘密基地のような「ユニオン通り」には、新しいんだけど懐かしい匂いがした。
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翌朝、この冬一番の冷え込みとなった宇都宮には青空が広がった。
2日間のアサーティブ・トレーニングは、30名の参加者が生み出す温かな空気と新たな出会いと心地よい余韻を胸に残して終了した。
by teenspost | 2008-01-12 21:19 | ♪渡り鳥の旅みやげ

銀河新年

f0107724_1644253.jpg新しい年の幕開けです。

TEENSPOSTにとってはいつにも増して大きな年となります。

正月早々、月末には米国アリゾナ州の回復コミュニティ「アミティ」へ女性メンバーが8名旅立ちます。
「アミティ」は映画「ライファーズ」によって刑務所プログラムが有名ですが、本来は女性の自立&回復プログラムに力を入れてきたところです。
仲間同士の対等な関係の中で行われてきた先駆的な実践から持ち帰れるものはたくさんあるはずです。

3月には開設17年目に入り、 NPO法人として登記する予定です。
これまでもNPOとしての事業デザインで展開してきたので、法人になるからといって特に大きく変化することはないのですが、より活動の質を深めていき たいと思います。

そのひとつとして、5月末には3日連続で「TEENSPOSTセミナー」(仮称)を開催します。
いまあらためて、「子ども時代の抑圧や暴力をはじめ、子どもの権利侵害を受けたものが、そこからどのように自己解放・自己回復をし、子どもとともに次代をつ くっていけるか」というテーマに沿って、人が支えあう力、寄り添う力、分かち合う力をつなぎ、具体的でシンプルなプログラムを発信していきたいと思います。

また、思春期の自立のサポートとして、「いつでも待っている相談事業」から飛び出して、中学・高校をはじめティーンの居場所へと全国各地に出向きます。

まあ、それ以外にも、まだ公表できない企画034.gifが目白押しです。

さて、今日2日は、TEENSPOSTから生まれた女性の自助グループNACの新春江ノ島フェローシップが行われました。
ちなみに、暮れの31日の年越しミーティングには、16名が参加したとか!
いろいろ課題は山積みですが、着実にピアサポートの根を下ろし11年目に入ったNACはなかなか頼もしいです。

さきほど江ノ島から新年への意気込みを伝える動画がメールで送られてきました。(動画はパソコンで、QuickTime Player 6.5以上でご覧になれます)

今年もNACは、銀河系に渦巻き回転し続ける謎の惑星や流星のごとく。。。
力いっぱい066.gif元気で頑固な、勇敢な娘たちばかりです。やれやれ…

058.gif今年もどうぞよろしく!


070.gif新春福袋フォーラム071.gif
◎1月5日(土) @まちだ中央公民館ホール(JR町田駅前109ビル)
●福袋その壱 016.gif14:00〜サプライズシネマ他
●福袋その貳 024.gif17:00〜TINGOS!歌い初めライブ
一袋につき500円

056.gif名古屋では今年初めてのNACミーティングが開かれます。
★NAC名古屋=毎月第1土曜日午後2時〜 
@名古屋市男女平等参画推進センター(JR鶴舞駅徒歩5分) 


by teenspost | 2008-01-02 16:03 | ♪スタジオ悠々日記