あたらしいこと

スタジオ悠の改装計画がいよいよ新年1月からはじまる。

1月31日には完成の予定。先日、現代美術家の小池さんが模型を作ってきてくれた。
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あたらしいことはいつもはじまっている。
あたらしいことは動くこと。
あたらしいことは変化すること。
あたらしいことはつながること。
あたらしいことは出会うこと。
あたらしいことは関係をつむぐこと。

あたらしいことは希望とよろこびで満ちている。
by teenspost | 2008-12-30 10:10 | ♪スタジオ悠々日記

女性同士のピアサポート

京都で2日間女性のための非暴力ピアプログラムのワークショップを開いた。
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同じ傷みを持つもの同士だからこそ成り立つピアサポートだが、女性がどのようにして失ったパワーを取り戻そうとするのかによっては、女性の価値を信じられないことから男性への依存へとつながったり、同じ傷みを持つもの同士でパワーゲームをしたり、不要に争ったり、手と手を差し伸べられないことがおこる。

だから、まずは、どのようにして自分の力を失ったかを見つめ、自分の内なる力を信頼し、自分自身の女性性を受け入れることから、女性同士がつながりあえる新しい道を様々な表現で模索する機会が必要だ。

今回の参加者の多くは京都を拠点とする女性の自助グループLA関西のメンバーたちだ。
毎月第二土曜の午前中にミーティングを開くことを、もう13年も続けてきたという。
女性の暴力予防のために、女性の自助グループが果たす役割は重要なものだ。

それにしても、13年前に立ち上げた女性メンバーたちの魅力的なこと。
実に愛すべき、いい年の取り方をしてる。
毎年新しいメンバーが加わるワークショップの中では、古くからいるメンバーたちが、かけがえのないムードメイカーとなって、場の空気を和らげてくれる。
迷いながら悩みながらも、お互いがお互いの持ち味を理解し、それぞれに補完しあう関係をつくっているのが、よくわかる。
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帰路、宇治の平等院を歩いた。
52体ある雲中供養菩薩像が、のびやかにおだやかに、歌いながら踊りながら、さまざまな楽器を奏でながら、自らのためだけでなく、他人の利益を考えつつ、人とともに歩み修行する姿が、「アライ」とか「ピア」という言葉と重なって目に映った。
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by teenspost | 2008-12-15 21:29 | ♪渡り鳥の旅みやげ

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黒豆で有名な兵庫県丹波市に来た。
新大阪からの特急北近畿は朝もやから深い霧に包まれた幻想的な山里を徐行して30分遅れで柏原に到着。柏原はカイバラと読む。
午前中は小学校五年生と六年生あわせて56人でワークショップ。
午後からは市内の小学校中学校の養護教諭の研修会。

五年前の夏に大阪で全国規模の養護教諭のための研修会があって、その会場で朗読「ファジーのきもち」を聴いて共感したという養護教諭が仲間の養護教諭に伝え、この春に「養護教諭のための心の手当て」というテーマで依頼を受けて、今回の研修会は実現した。
何年も前に種をまいたことが、一人の人の感覚とそれが伝わっていく信頼関係によって着実に実を結ぶことは、とても嬉しいものだ。

丹波の空気は美味しい。
からだの芯まで清めてくれるように深く染み入る。
こどもたちもストレートで楽しかった。
♪ ' * + .・' * + . .・

日暮れに特急北近畿に乗って京都に向かう。
今晩は満月だ。
by teenspost | 2008-12-12 17:40 | ♪渡り鳥の旅みやげ

銀の滴ふるふるまわりに

f0107724_1002942.jpg前々回のクログで紹介した知里幸恵(ちり ゆきえ)の言葉ではじまる「アイヌ神揺集」は、「銀の滴ふるふるまわりに 金の滴ふるふるまわりに」というフクロウの神様の美しい響きの歌が納められている。

先日、北海道伊達市でワークショップをした帰路、念願の登別の生家を訪ねることができた。

いまは知里幸恵の姪にあたるむつみさんが、住まわれていて、NPO法人知里森舎を運営している。

何人をも包み込んでくれるようなやわらかな雰囲気で、それでいて屹立と芯の深い声のトーンと語り口で、むつみさんは、今まで知りえなかった知里幸恵についてのエピソードを聴かせてくれた。

ふと、知里幸恵の人柄や、アイヌの物語を語り継いだ祖母の語り口とは、きっと、こういう雰囲気だったであろうと思った。

いまから100年前の北海道登別に生まれた知里幸恵は、祖母から語り聴かされたアイヌの神々の物語をアルファベットで文字にし、日本語に訳すことで、『アイヌ神謡集』を世に残し、わずか19才の一生を終えた。

当時の学校教育は、アイヌは劣った民族であると独自の文化を否定し、アイヌ語の使用を禁じていたが、カムイユカラ(アイヌの神々の物語)の語り部であった祖母と暮らしていた幸恵は、祖母から毎日アイヌユカラを語り継がれて育ったため、独自の言葉を失うことなく豊かな子ども期を過ごしたそうだ。

アイヌ民族への差別がまかり通る学校教育の中では劣等感と絶望に苛まれる幸恵だったが、学校外では祖母からアイヌ文化を語り継がれ、またキリスト教文化に触れることで、幅広い視野を育み、アイヌ女性として初めて女学校へ進学している。

15歳の夏には、言語学者、金田一京助との出会いによって、アイヌ文化への自信と誇りを回復する希望をつかむ。

将来を誓う恋人もいた幸恵だったが、アイヌ文化の誇りを伝えたいという自分の信念を貫くために、汽車と船を乗り継いで単身上京し、金田一宅でローマ字による手書きの翻訳・編集・推敲作業を続け、それを完成させた日の夜に持病の心臓病で急逝した。
19歳だった。

知里幸恵の人生とそこから生まれた貴重な作品は、百年後に生きる私たちにも大きな希望の光りを与えてくれる。
その知里幸恵の生涯と業績を未来に伝えるため、生家のある登別に2010年に記念館を建設する募金活動が続いている。

百年前の10代が後世に伝えてくれたすばらしいアイヌ文化を世界に向けて発信できるよう、TEENSPOSTは少しでもお手伝いしたい。

NPO法人 知里森舎のHPはこちらから
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アイヌの神様が驚いて尻餅をついたという伝説の浜。
by teenspost | 2008-12-09 10:09 | ♪徒然Sawanism

ジョン・レノンの「Happy Christmas」の美しい詩と歌が流れる季節になった。
♪What have you done?(あなたは何していたの?)
近くにあっても遠くにあっても、さまざまな違いがつながりあい尊び合える世界。
それこそが非暴力であり、平和だ。
最近届いた便りをご本人の了解を得て、シェアする。

/////////伊達の愛すべきオタンコナースゆんちゃんから届いた感想のFAX/////////
今回も伊達でワークショップができるおかげで、会場づくりからかなりのウォーミングアップができます。もちろん仲間のアイディアを借りたり、ヒントをもらったり、つまり私たちがアライになって根を張り、「平和の木を作るんだ」という意識付けがあり、部屋の入り口に案内板を作りました。
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前日には家のまわりをかけずり回って、野花,木の実を集め、さらに芽キャベツの株や実のついた麦、しっかり根を張った木いちご、人参など、私にはすべて「平和の素」の象徴として集めることができました。
それが初日、仲間,参加者の気持ちのやりとりの場面に使われ、ひとつの生け花として飾られた姿は見事(写真-参加者の制作した希望のトーテムポールと活け花オブジェ)で、本当に平和の希望が感じられました。

普段「平和」なんて言葉はほとんど使ったことがありませんでした。
自分には似合わないような気がして。
でも今回のワークショップで一度気恥ずかしいけれど口に出してみると、私にも少しはそれに近づく手になれるかもと思うようになり、平和と言う非暴力に取り組む空気をもらうことができました。
このところクシュンとへこんでいた自分でしたが、他者に背を向けず相手の目を見て、アライの仕事を勇気を持ってやっていこうと思っています。

/////////スタジオ悠の改造プロジェクトについて小池さんから届いたメール//////////
ついに12月に入ってしまいました。
師走の忙しなさには、いつになっても付いてゆけません。
かつて、岩登りばかりしていた頃は、12月に入ると2月まで国外へ脱出していたほど…。

いよいよ、スタジオ悠 の改装計画に着手します。
長いあいだ待って頂けたこと、ほんとうに感謝しております。
みんなが喜べるような空間をつくりたいと思います。
どうぞよろしくお願い致します。

まずは、私自身が空間イメージを最大限に膨らましながら、そのイメージを
空間模型として表現します。
12月13日頃までには大まかな模型は完成する予定です。
模型はあくまでも、大きなイメージです。
空間は素材との出会いによって大きく変化することもあるとお考えください。
(魅力ある木とか石とか、道具とか…)

なので、私の場合、空間を思考するためには、模型づくりと同時に材料探しが大切です。
普段身の周りにありながらも、見向きもされないような素材にこそ可能性があります。
既に幾つかの材料の目処がありますが、材料探しは特に重要です。

また、家具類(棚や机など)は、現場ではつくりきれないので、工房で制作します。
機能性(有効寸法など)は大切ですが、使用される方の意見が特に重要です。
ご協力をお願い致します。

※現在の私の状況は、
国立駅前の大学通り商店街のクリスマスアートイベントの企画運営に関わっています。
例年、街路樹のイチョウの木をイルミネーションとして電飾しているのですが、
正直なところ、私はこのイルミネーションが好きではありません。
できることなら、より有効にこの場を使えたら…という発想から、
自転車人力発電によって、このイルミネーションを点灯させるプランを提案し、
今年、それを実行(写真-小池さんのブログより転載)することになりました。
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クリスマスイルミネーションの点灯は12月5日にスタート。
その後、12月23日に、アートイベントを開催します。

その12月5日の点灯式が終わり次第、早々、スタジオ悠の仕事に本格的に着手します。
12月中の作業としては、現場(スタジオ悠)作業は予定していませんが、寸法の確認や、家具類の打ち合わせなどで、行ったり来たりになると思います。
●改装工事予定は、12月6日開始 〜 1月31日 完成予定
by teenspost | 2008-12-04 14:22 | ♪徒然Sawanism

カムイの庭で遊ぶ

f0107724_21355859.jpg北海道伊達赤十字病院での2日間のワークショップは、なんと今回で6回目だときいて、我ながら、びっくり!!
病院の最上階にある海を一望するロケーションはさることながら、入口から会場のいたるところに、とにかく、楽しみながら準備して心待ちにしてくれているナース、ドクター、コアスタッフの有り難い心遣いが満ちている。

ナースのゆんこさんの手づくり看板はいつもアート、今回はまた「Making the peace」の表紙を生かし、手のこんだ作品で参加者を迎え入れてくれた。
こういう温かいハートと創造性は、人から人へと確かに伝播する。
なんて、幸せで豊かな空間だろう。
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今回は「内に向く暴力への介入」という大切なテーマをもとに、笑いあり涙あり、歌あり、踊りあり、芝居あり・・・さまざまな表現が開花し、誠実な分ち合いが結実し、2日間はあっという間に過ぎた。

帰り際に「早く来年にならないかなあ」ともう来年のことを楽しみにしてくれる参加者もいる!

そして、いつものように、駅で汽車が動き始めても、手を振って見送ってくれるスタッフの姿に、たぶん、ファシリテーターの私こそ、たくさんのものをいただいて帰るのだ。

さて、2日間の研修を終えた帰路の途中で、今日、金田一京助に見いだされ「アイヌ神謡集」を著わし19歳で夭逝した知里幸恵さん(1903-1922)の生家を訪ねた。(そのことについては、また、あらためて詳しく書きたい。)

アイヌの神様が遊ぶというカムイミンタル(kamuy-mintar=神の庭)と呼ばれる縁の地(写真下)を歩くと、知里幸恵さんの言葉が天から降ってきた。
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その昔この広い北海道は、
私たちの祖先の自由の天地でありました。
天真爛漫な稚児のように
美しい大自然に抱擁されて
のんびりと楽しく生活していた彼等は
真に自然の寵児
なんと幸福な人たちであったでしょう。
(知里幸恵「アイヌ神謡集」より)

by teenspost | 2008-12-01 22:10 | ♪渡り鳥の旅みやげ