8月に熱く踊ろう!

さてさて、八重山農林高校の国立劇場公演のその後。
当日のチケットは大変な人気で家族や親戚OB配布であっというまになくなり、それならば、公演後に近隣の大きな公園に移動して思う存分歌って遊ぼうという計画を進めようとしたものの、会場設定で難航していた。

なんたって、このせちがらい東京はどこもかしこも「いけません 出来ません 苦情が出ます」と断られるのである。
特に十代の場合、ただ集まっているだけで、地域住民から通報されたという話も耳にするし、アマチュアが利用しやすい公的ホールでは、打楽器禁止というところが多い。
そう、ちょうど一年前に書き込んだブログ記事「花はどこへ行った?」の出来事も思い起こすなあ。

沖縄方面からは、「ヤマトは難しいねぇ〜 難儀だねえ〜」という溜息や
「ええーい、東京なんてだいきらいだあああああああ」という叫びが届いてきた。

大空の下、野原や海辺でやる村遊びこそが八重山郷土芸能の十八番であり、本領を思う存分発揮できる場所が東京にはないなんて、東京の住民として情けない限りである。

それでも日本一会場探しが難しい東京で年中会場探しに鍛えられてきた(?)経験を活かして、会場探しを試みたところ、野外ではないけれど、国立オリンピック記念青少年センターの小ホールが空いているのを見つけ当て、さっそく山根さんに連絡した。

八重山の神様が「唄が好き、踊りが好き」という生徒たちの願いをかなえてくれたのだろう。
8月29日(土)6時30分〜8時の予定で行われる。
(直接会場へどうぞ!)

↓動画は8/1の三重で開かれた全国大会のときの模様。
本番の舞台で練習の成果を見せたらお辞儀して、楽屋に戻って制服に着替えて、はいオシマイ!ではなくてさ、そこから、さらに肝ドンドン盛り上がって、生徒も教師も親もみな、青空の下で踊りたくなるわけさ。This is Music!


f0107724_21474036.gifそういえば、来週は同じ小田急線沿線の下北沢で「下北沢LGBTプライド音楽祭」も開かれる。
こちらは、以前スタジオ悠にライブトークに来てくれた「僕の彼氏はどこにいる?」の著者、石川大我さん率いる企画で、先日TEENSPOSTにポスター・フライヤーが届けられた。

LGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー)という性的マイノリティとそのアライ(友達・支援者)が下北沢という地域とコラボする新たなチャレンジは、音楽・ファッション・エコ・アート・様々なイベントを擁する8/24-30下北沢LGBTプライドウィークとなる。

28日(金)の「第1回LGBT音楽祭」は、下北沢を中心に活躍するLGBTフレンドリーなミュージシャンが集結。
ロビーには飲食ブースも並べ、お祭りの要素も取り入れつつ、NPO/NGOの交流会や商店街とのシンポジウムも開催。

29日(土)に行われる「下北沢レインボークリーンウォーク」では、街のそうじ活動をしているNPO法人green bird とのコラボ企画で、参加者がレインボーグッズを身にまとい、下北沢を歩きながら“おそうじ”をする。
「きっと、楽しんでいただけるはず。どなたでも参加できますので、ぜひ集まってください」(石川さん)とのこと。

主催:LGBT音楽祭実行委員会(代表 石川大我)
後援:世田谷区 世田谷区教育委員会 しもきた商店街振興組合 新宿2丁目振興会
詳しくはホームページをご覧ください

クリエイティブな企画を耳にするたびに沢山のエネルギーをいただく。
by teenspost | 2009-08-23 21:52 | ♪徒然Sawanism

そっと見守るまなざし

旧盆も過ぎ、心なしか秋の匂いが風に混じる頃、全国各地の2000高校の保健室養護教諭宛に、ドコモ助成事業【ティーンのこころとからだとコミュニケーションを応援する携帯保健室】のポスターを発送します。
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昨年夏からこの春休みには、ティーンに向けたPRグッズの配布をしてきましたが、今回はさらに広範囲への広報を目指しています。
ホームページのティーンズ・プログラムのページからもダウンロードできるので、ぜひ、みなさん、このポスターをプリントアウトして、ティーンに手渡したり、ティーンの居場所に掲示してくださるよう,ご協力をお願いします。>>>ダウンロードはこちらから(A4サイズ)

昨年から一年間、ドコモ市民活動助成(モバイル・コミュニケーション・ファンド)を受けて、【ティーンのこころとからだとコミュニケーションを応援する携帯保健室】事業に取り組み、インターネットを介した新たなサポートシステムを立ち上げてきました。

心と体と人間関係の変化に人知れず思い悩む10代が、問題を一人ぼっちで抱え込んだり、閉じこもったり、爆発させたりして、こじれさせることなく、問題をきっかけに自立と成長を果たせるよう、パソコンからも携帯からも手軽に利用できるサポートシステムを創意工夫しました。
さらに、ティーンからのヒアリング調査を元に改良を重ねて、心の自由と豊かなコミュニケーションのためのコンテンツを沢山用意しました。

急速な通信機器の発達の中で、携帯電話やパソコンへのネット依存、裏サイトでのいじめや出会い系を介した青少年の事件が社会問題としてクローズアップされるにつれ、その弊害に関心が集まっていますが、その一方で若者たちはインターネットを介して、地球規模の情報を得たり、幅広い世界へとつながる相互交流やコミュニケーションの創造を求めていることも事実です。

新しいメディアを自由自在に機能的に駆使するウェブ・リテラシーを身につけるには、その前提として、健康な心と安全なコミュニケーションスキルの獲得が欠かせません。

そのために、TEENSPOSTのホームページにアクセスし、活用してもらえたらと願っています。

その上で、もちろん、インターネットの世界だけでなく、若者たちは生身のリアルな世界に触れていくことが必要です。
このサイトが、そのスプリングボードになれば、こんなにうれしいことはありません。

前回、沖縄石垣島の八重山農林高校の朗報をアップしたところ、「二十年も前の知り合いの子どもが出ている、よろしくと、そっと伝えてください」「バイト先の同僚の子どもが出ている、みんなで応援しています」等、たくさん反響をいただきました。

自分だけのことや自分の子どものことだけで頭がいっぱいの悩み方に心が痛むこの頃だけに、時空を超えて、こんなに沢山の大人に見守られ、関心を寄せられている石垣島の子どもたちの豊かさにあらためて感じ入ります。

どうか、これを読んでくれたみなさん、日常の身の回りの子どもたちの居場所に関心を寄せ、そして、このポスターをその片隅にそっと掲示してくださるようお願いします。

そっと見守られているまなざしの安心感は、思春期の子どもたちを豊かな心を持つ大人へと育んでくれます。
by teenspost | 2009-08-17 16:09 | ♪スタジオ悠々日記

ウォボー記念日

f0107724_2158923.jpg愛犬クロが健在だった頃、8月のこの時期になるときまって、地球に響き渡るような遠吠えを聴かせてくれものだった。
それは、6日、9日、15日と、3回。

そう、広島、長崎の原爆記念日と終戦記念日に、町田市が流す慰霊のサイレンが鳴り始めるやいなや、クロは小さな身体をまるごと使って、長く遠吠えを響かせたのだ。

ウォボーーーーーーーーー!!!

その遠吠えは、戦争、暴力、依存症などの自分自身や大切な人への虐待・・・それらを抑止するというよりも、その向こうにある平和のイメージをリアルに創り出そうとする呼びかけのように、力強さに満ち溢れていたものだった。

いつからか、その日を「ウォボー記念日」と呼ぶことになった。


そんなことを思い巡らしているときに、会報でもお馴染みの沖縄県立八重山農林高校の図書館司書山根頼子さんから、「郷土芸能部が8月1日に三重県で開催された全国大会で、文化庁長官賞を受賞し、地元の豊年祭で舞踊を奉納した後に、8月29日に東京国立劇場で演舞することが決まった。農作業の素朴な踊りが評価されて生徒も職員もとてもよろこんでいる。見に来てね」という朗報メールが届いた。

you-tubeの映像で、高校生たちの歌と踊りと演奏のステージに広がる世界観を観てほしい。



沖縄には、様々な抑圧の歴史の中でも、人々が心を添わせて支えあう「結(ゆ)いの心」でエンパワーし、芸能を通じて生きる希望と糧を蓄えてきた素晴らしい文化がある。
その精神性をいまなお若者たちが、おおらかに豊かに確かに受け継ぎ、広めているのだ。

f0107724_9323970.gifそういや、ついこのあいだは、非暴力の村「読谷村」の香里さんからも、「9月12.13日のまちだフェスタ2009にエイサーで参加するから見に来て」というメールが入っていたっけ。
地元でエイサーを指導している香里さんは、エイサー踊る子は人として育つ、と断言する。

さらに、那覇泊の邦子さんからは、「ポールさんと学ぼう! 暴力から自由になる10ステップ」をテキストに使って、沖縄国際大学の「社会学」「家族社会学」で授業を行い、学生からとてもいい反響と手応えを得たとの報告メールも入ってきている。

f0107724_9324818.gif邦子さんはエイサーをテクストに「沖縄の社会」という授業もしているが、秋からも引き続きいくつかの看護学校で授業する予定で、非暴力の精神が「ポールさんと学ぼう! 暴力から自由になる10ステップ」とともに多くの若者の手に届くのだ。

沖縄国際大学といえば、2004年8月13日に米軍ヘリが墜落・炎上した事件が記憶に新しいが、あのモンパチ(モンゴル800)のヴォーカル&ベースの清作の母校。
なんでかねー、清作の声を聴くとね、どんなときでも心の底まで胸に沁みて、力わいてくるさ。

>>>歌詞

そんなこんな、いろんな人の真実味あるハートに触れて、今年も「非暴力SPAプログラム」を9月5日から、毎月やるよー!
詳しくはこちら
暴力の樹を倒すより、平和の苗を一緒に植えて、稔らせよう!

ウォボーーーーーーーーー!!!
by teenspost | 2009-08-10 21:45 | ♪徒然Sawanism

夏休みに手放すもの

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新潟に出張で、上越新幹線に乗った。(写真は信濃川にかかる万代橋)

大宮に近づいた頃か、iPodで流していたピル・エバンスのピアノに導かれるように、するすると記憶の紐がたぐり寄せられた。
そういや、小学生の頃、夏休みはいつもこのあたりで過ごしていたなあ。

車窓から眺めた大宮駅前は、当時の面影を残さないほど変貌していたが、賑やかな人の流れは、昔と変わらない。

母方の叔母の家族が大宮の隣駅に暮らしていて、学校が休みになると親戚の家を泊まり歩いていた私は、中でもこの家には好んで居候していた。

六つ上の高校生のヒロシちゃん、三つ上のユウコちゃん、同じ年のタケシちゃん、という3人のいとこと叔父叔母が五人家族で暮らすこの家におさまると、私は普段の第一子役割から解放された。

本気で一緒に遊ぶには年の離れすぎた2人の弟がいる“しっかり者のお姉ちゃん”の日常から、この家族の中では、私は、安心して羽目を外し、大騒ぎし、悪戯しては叔父を困らせる“やんちゃな末っ子”になれたのだ。

時折、3人のいとこたちが夏休みの部活動や地域活動に出かけて、ひとりぼっちになると、叔母が「今日は近くの大きな街に買い物に行こうね」と連れて行ってくれたのが、大宮だった。
人ごみの中、叔母に守られるように手を引かれ、見知らぬ街を歩くときは、母の手を独占できる“一人っ子”の気分だった。


子どもたちはみな、知らぬ間に家族の役割を担っている。
多くの場合、その同じ役割を、学校の中でも背負いがちだ。
周りの大人たちが、その役割をその子の性格や資質だと思い込めば、子ども自身もそう思い込み、そのまま成長していく。
そりゃあ窮屈だなあ・・・

せめて夏休みには、子どもたちが普段の家族の役割から解放される時間と場所を持てたらいい。
そのためにも、大人は、子どもを家族の役割に居留まらせないで、手放せたらいい。

ただそれだけで、役割は役割であって、自分そのものではないのだということを子ども自身が知り、いろんな役割を取り込んでは脱ぎ捨てることで、かけがえのない自分を創り始められるのだから。

新潟からの復路は、土曜日ということもあってか、リビングルームをそのまま車両に持ち込み、役割の強化トレーニングをしているような家族連れの姿が目立った。

子どもが解放されるには、大人自身も普段の役割にしがみつかず、自分を解放する夏休みが必要なのだ。
by teenspost | 2009-08-02 07:12 | ♪徒然Sawanism