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グーな関係でいこう!

今朝、那覇から宮古島に飛んだ。
起伏の少ないなだらかな宮古島では、風にそよぐサトウキビ畑の風景があちこちに広がる。
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午後からすぐに県立宮古総合実業高校で「かんたんアサーティブ 気持ちスッキリ伝えるレッスン」と題された非暴力ピアプログラムのワークショップだ。
この高校は一昨年にきた翔南高校と去年きた農林高校が春から合併した高校だ。

ところで今朝の琉球新報には「宮古総実高が銅賞 ソバ栽培でCO2削減」という記事が出た。

東京で開催された「ストップ温暖化大作戦全国大会2009」(環境省主催)で同校環境班の生徒が発表した「そばとサトウキビのグーな関係でいこう!」という実践報告が見事受賞したのだ。

サトウキビは二酸化炭素(CO2)吸収の働きが大きい作物で、石油に代わるバイオエタノール燃料や搾りかすの炭化といった温暖化対策としての期待が高い。その収獲後に、東京ドーム32個分の畑で、地下水を保全する効果の高いソバを生産し、食料自給率を向上させ、環境保護に効果的な循環サイクルの新たな提案を示したのだそうだ。

そう、環境破壊もまた関係を断ち切る暴力のサイクルだ。
そのサイクルを止めるために変えられるものを変えていく新しい関係づくりは、素晴らしい非暴力ムープメントだ。

ところで宮古島の名物はいろいろあるけれど、島のところどころでお見かけするこのチャーミングな警官の人形に出会うと、どんなときでも笑いたくなって、きもちがほっかりしてくる。
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こちらは、近隣のおじいの手づくり作品ではなく、上野村が制作している公的なオブジェ(?)であるらしい。
もしかすると、親戚は道頓堀の食いだおれ太郎かもね、とか想像してみたりする。

さて、夜は宮古島警察署で思春期の子育て中の家族を対象としたグループワークを行った。
思春期のさまざまな問題を「内に向く暴力」の視点からとらえなおし、自立を支援する大人たちがどのように寄り添い力を合わせていけるか、ピアサポートとアライづくりの実践を試みてみた。

保健所にも、高校にも、警察署にも、ハートのあるセンスいい人がいて、そういうところで、子ども・若者の支援について実践的に語り合えると、精神衛生にとーてもいいのである。

この非暴力ピアプログラムというのは、とにかく考えるよりもやるもの、習うより慣れるものなのである。
by teenspost | 2009-02-16 23:05 | ♪渡り鳥の旅みやげ