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北海道伊達赤十字SPAこころの温泉レポート

北海道伊達の3日間をレポートする。長くなるけどゆっくり読んでね〜♪061.gif
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モデル事業として訪れた伊達赤十字看護専門学校は、昨年度の非暴力ワークショップに引き続き2度目。
長いこと女性の職場とされてきた看護現場だが、同校は6年前から男子を受け入れるようになり、看護師の卵の中に男子の数が増えてきた。
近年は外国人看護師の受け入れがすすむこともあり、性別、民族…違いを受け入れる多文化共生のコミュニケーションづくりは欠かせない。

今回は1年生と3年生を対象に、エモーショナルリテラシー(感情の読み解き方)と、支援現場で欠かせないコミュニケーションスキルの実習を行った。
国試を直前に緊張する3年生もほっと一息ついてもらえたようだ。
アサーティブに助けを求めたり、アサーティブに指摘を受けることで、若さとハートと自己信頼を合わせ持つ看護師になって飛び立ってほしいなあ。


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「支援者のためのこころ&からだエンパワ研修」の会場は、広大な海と山の360度のパノラマが展開する伊達赤十字病院の最上階。
看護師、医師のコアメンバーがセットアップする心のこもった会場づくりは、ますます磨きがかかり、階下に職場があるなんて忘れてしまいそうなほど、参加者の気持ちを和ませてくれるアートだ。
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ここのメンバーは看護学校時代から30年以上の知り合いなんていうのはざらである。
北海道伊達赤十字SPAこころの温泉レポート_f0107724_1140394.jpgそこに毎回、近隣の地域保健施設で働く保健師、心理士、養護教諭、そして、当事者,家族が加わり、今回はワークショップには最適の24名となった。

まずは丁寧にアイスブレイク。
オープニングから自然素材をつかったオブジェの共同制作が始まり、歌を歌い踊るは、北国の寒気は吹き飛ばされる。

その温かな会場に今回ゲストサポーターとして登場したのは、横浜のPSW、熱い男「伊勢佐木町ブルース」さん。(今回はじめて知ったが、ブルースの名字は伊勢佐木町であるらしい)
踊って歌ってメッセージと,大活躍。

午後からは、ジェンダー役割によって生じる「心の壁」と、ジェンダー役割で拘束しあう、同性、異性の偽りの関係を心と体で紐解いていく。
五臓六腑に染み渡ったものを解き放ち、重荷を降ろして,身軽になろう!

夕方から会場はミニシアターに変身し,「永遠のモータウン」を上映。
その後、美味しい中華で懇親会あり、泊まりの参加者は伊達温泉へ。…とにかく、普段お疲れな援助職のための特別フルコースのワークショップなのだ。

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2日目となると、ますます場の空気はほどけて、個々の自己表現が開花していく。
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精神科医長のトオルさんのつま弾くギターでのリラクセーションから、正直で深いシェアリングが繰り広げられ,ますます歌声は弾み、米国のドキュメンタリーDVDを観た後には、インナーチャイルドのケア、そして、午後からは「恐れで閉じて抱え込む人へ、どのようにしてアライになれるか」をテーマに6つのシアターが生まれ,そのどれもが海外上演したくなるほどのスンバらしい出来にスタンディングオベーションで拍手喝采。
カメラ映す手を思わず、ビデオに切り替えたほど。
そうして仲間や家族との関係を見直しつつ、自分自身の支援スタイルを再評価する看板を今回のお土産として制作。
あー、なんと盛りだくさんなワークショップだこと。

浦河赤十字病院が「当事者研究」なら、伊達赤十字病院は「演劇音楽&アート表現活動」である。

クロージングは海の向こうから真っ赤な夕陽が窓一杯に差し込んで参加者をライトアップ。
うーん、出来過ぎなんでない、ってことでもないんじゃない?
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かくして、今年度の助成事業最後の出前ワークショップ、3日間の幕は閉じた。
北海道に来る前から、「週末は大荒れ」という予報で、TVでは「暴雪、暴風吹雪に注意」と言われてたが、連日、ピーカン晴天快晴。
そういや、伊達のメンバーは口々に「予報は予報だからね」と平然としていたっけ。
予報などに当てはまらない広大な土地ならではのことだ。

北海道伊達赤十字SPAこころの温泉レポート_f0107724_11491794.jpgこうして千歳空港を発った飛行機は順調に羽田に降り、空港には4歳と7歳のボーイが迎えにきていた。
お土産のシロクマのぬいぐるみを1匹ずつ手渡すや、よろこんで頬すりするボーイは、まもなく2匹に名前を付けた。
その名も、サミオとヒメイチ。
↑この“ことば感覚”に脱帽!
その夜、上唇の薄いサミオと下唇の厚いヒメイチはウルトラ兄弟を温めながら静かに眠った。。。

おかげさまで今年度のWAM助成「ボーイズ&ガールズ自立支援ネットワーク」事業は、出前事業をすべて終え、現在制作中の3冊の本の仕上げ残すところのみとなりました。
最後まで丁寧に心込めて手放したいと思います。
今年度は事務局の人手不足や私の体調不良で、この大きなWAM事業ができるのか一時は危ぶまれたこともありましたが、全国各地たくさんの方のサポートと励ましがあったから、ここまで来ることができました。
この胸いっぱいの感謝の思いは、とても言葉に尽くせませんが、ただただ、ありがとうございました!!

by teenspost | 2011-02-14 12:21 | ♪渡り鳥の旅みやげ