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放射能と機能不全と“みみずのオッサン”

小さな子どもたちに放射能のことを伝えたい。
自分の身の守り方も伝えられるような、それでいて無力感に陥るのではなく、どんな絶望からも希望がもてるものを。

この難題が差し迫っている今、心惹かれたのが、長新太の絵本「みみずのオッサン」。
そう、そう、これだ! このセンス!!
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「オッサン」という名前のミミズが散歩に出かけたら、ドーン!! ペンキ工場、絵の具工場、クレヨン工場が大爆発。ヌルヌルベトベトベタベタベタ~、町中が色だらけに! さて、みみずのオッサンは・・・長新太ワールド全開炸裂!


子を持つ親だけにあらず、いま誰もが、子どもたちを守る情報を具体的に知らなければならない。

必要な情報を得れば心の平和を保てるが、同時に、必要な情報を得るためにも心の平和が必要だ。

どんなに有効な情報であっても、心が不健康、伝え方が不健康では、とんがっちゃうものね。

どんなときでも、いや、困難な時ほど、遊び心とユーモアと愛と自己信頼は忘れちゃならないのよ。

帰宅した子どものコートをティッシュで拭いてあげる時も、「拭かないと放射能で大変なことになるよ」と怖い顔して悪い予言で脅すより、「さあ、魔法のおまじない、ちんちんぷいぷい〜!」と呪文を口ずさみ、ハグしたい。

もう少し大きい子どもたちには、「お祓いマッサージ」とか言って、怪しげな祈祷師でも演じて、肩から腰にかけて手を添えて、腰を振り振り踊りながら、ホコリを落とし合えたら、不要な緊張を緩めるマッサージ効果もある。
これ、先月の石井ゆり子さんのアレクサンダーテクニークではとても好評だったワークのアレンジ。

マスクをいやがる子どもたち(当たり前のことだけど)には、「はーい、今日の秘密のスペシャルアロマ」とかいって、マスクにそっと精油を染み込ませてあげたら、不要な不安や恐れも緩和できる。
動物占いコアラで、花粉症の私はいつもマスクにユーカリや好みの精油を忍ばせておる。
精油がなくても、ユーモアと遊び心は、その気になればいつでも心のポケットから取り出せる。

ついこのあいだまで用もないのに「ダテマスク」をつけて、「マスクをつけないと仲間はずれ」とかいって同質化を強要していたティーンズ集団ほど、最近は、「だって、誰もマスクつけていないんだもーん」と同調圧力かけて、マスク着用を拒絶する風潮もあるみたい。

ふーむ、「みんな同じが大好き」というのは、機能不全というイジメの一種なんだけど、機能不全と原発事故というのは、重なることが多いな。

「原発から漏れる放射能」とかけて、「機能不全のイジメ」ととく、その心は・・・

目には見えねど、影響を受ける。
壊れているのに,不気味に動いている。
いますぐ健康に害はないからといって、無防備ではキケン。
・・・・あー、笑えない、座布団とってくださ〜い。

放射能も機能不全も1人で駆逐することはできないけれど、むやみに恐れに呑み込まれない守り方はある。
そのために自己信頼や自己治癒力を高めることはできる。

まず垂れ流される情報を鵜呑みにするのではなく、五感をつかって、情報を取捨選択しよう。
“深刻”じゃなくて、“真剣”に!

そのために、ネガティブな感情をためない。
シンプルで機能的な関係の中に身を置こう。

スタジオ悠は、これまでも日常ですぐ使えるセルフケアを分かち合う場づくりをしてきたけれど、今はことさらに、身近にできる知恵を共有したいと、各プログラムのコーディネーターと話している今日この頃。


近々のプログラム詳細はネット悠カレンダーよりご確認ください。
by teenspost | 2011-04-15 16:52 | ♪被災と心のケア