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居場所づくりのお稽古は、おひとり様も、ご一同様も。

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スタジオ悠を「こころの港の宿屋」と例えたのは、たしかTEENSPOST開設10周年の2001年に発刊した「みんな子どもだった」という本の中でのこと。

家族と支援者のセルフケアとコミュニケーションの楽校「スタジオ悠」を開設したのは、1997年開設だから、ちょうど5年を過ぎて、2軒目の現在のビルに移転した頃か。




「港の宿屋」には、小型船、遊覧船、定期便、遠洋漁業…まあ、いろいろ寄港する。

子ども時代の原家族という船を点検したり、現在の家族の船を居心地よく修繕したり、利用の仕方も、まあ、いろいろ。

船に乗っているのは、お1人さまだったり、お2人さまだったり、ご一同さまだったり、…それも、増えたり、減ったり、別の船に移ったり、 まあ、いろいろ。

そうして、船は航海を続け、幼かった子どもも、はや自立すると、また新たな船づくりを求めて立ち寄る方もいる。

そう、航海の旅はこれからもずっと続くのだ。

   *  *  *

ところで、なんかしらの家族問題がこじれて長期化するときには、なによりも大人自身の居場所が家の中になくなっていることがある。

大人が居場所を得られないまま、現在の船の維持だけに固執するところでは、1人ひとりが新たな居場所づくりに向かえない。

子ども・若者は自立しにくい。

そんなときは、まずは自分の居場所を創り直すことからはじめたい。

居場所づくりとは、子どもや思春期の問題だけにあらず、一生、私たちは自分のよりよい寝床を求めて生きていくものなのだから。


   *  *  *

さて、写真は、開設当初からスタジオ悠を上手に利用してきたレイコさんが、ミシンをかけてつくった手製のクッションカバー。

まさに、いろいろ。

同じデザインはひとつもない、一つひとつ遊び心でいっぱいだ。

スタジオ悠を訪れる人が自分のお気に入りのクッションを見つけてくれるといいな。

この週末は、10月25日に「ピア・ガーデン」を開催する。

やはり開設当初からスタジオ悠を上手に利用してきてくれたナルちゃんが、これまでの家族の旅を語ることになっている。

ちなみにBeer(ピール)じゃなくて、Peer(仲間)の「ピア・ガーデン」です!!

月に一度、楽しいゴハンをみんなでつくり、美味しいトークをわかちあう「ピア・ガーデン」は、おひとり様にとっても、お二人様にとっても、ご一同様にとっても、年齢性別をこえた居場所づくりのお稽古なのだ。


なお、11月は、昼間のランチタイムで開催。

オレンジ・リボンの「児童虐待防止推進月間」、パープル・リボンの「女性への暴力予防月間」にちなんで、イギリス料理のランチの後、イギリス映画のシネマミーティングを用意している。

映画のみのご参加もウェルカム!

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スタジオ悠は「こころの港の宿屋」だと人は言う

長い航海の途中で、つかの間こころを休めにくる人や

しばらく滞在して、次の旅たちを待つ人

久しぶりに訪れては、新しい世界の話をする人もいる


この「港の宿屋」に立ち寄る間には

遠い昔に置き忘れてきた気持ちを取り戻したり

これまでの航路を確認したり

壊れかけていた船を点検したり

ピアサポートという名の湯船につかったり

そして、また、旅立っていく


「みんな子どもだった〜  
大人は子どもになれなくても 子どもは大人になれるんだ」より

by teenspost | 2014-10-22 21:00 | ♪スタジオ悠々日記